総合特区とは
総合特区とは、国の新成長戦略を実現するための先駆的取組みを行う区域に、国と地域の政策資源を集中させることで、経済の発展を図ろうとする制度です。
グリーンアジア国際戦略総合特区とは
福岡県、北九州市、福岡市が一体となって進めている「グリーンアジア国際戦略総合特区」とは、総合特区制度による規制の特例措置等を活用し、これまで地域に蓄積された産業・技術・人材・ネットワークや、アジアとの近接性などの強みを生かして、環境を軸にアジアから世界に展開する産業拠点の構築を目指している事業で、次の4つの柱を掲げて展開しています。
(1) 都市環境インフラのパッケージ化によるアジア展開
(2) 環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築
(3) 資源リサイクルシステムの確立
(4) アジアとのシームレスなビジネス環境の実現
特区のメリットは
「グリーンアジア国際戦略総合特区」に関する事業を実施する場合、
(1)規制・制度の特例措置
(2)財政上の支援措置(国の予算制度の重点的な活用、総合特区推進調整費による補完)
(3)金融上の支援措置(利子補給制度)
のほか、福岡県独自の支援策(企業立地促進交付金、不動産取得税の課税免除等)も活用できます。
また、福岡県により指定法人に指定されると、
(4)税制上の支援措置(法人税の軽減)を受けることも可能です。
中小企業設備投資促進補助金
県内中小企業の「グリーンアジア国際戦略総合特区」への積極的な参画を促し、特区事業の効果的な波及を図るため、県内中小企業が特区事業に関連して行う設備投資を支援する制度です。
(1)対象
「グリーンアジア国際戦略総合特区」の特区事業者と直接取引する県内中小企業で、合計1,000万円以上の生産設備の取得を行う企業、または、合計500万円以上の開発設備の取得を行う企業
(2)助成額等
対象経費の合計額の15%以内(上限400万円)
(3)申請手続き
申請書類等を下記まで直接ご提出ください。
(4)問合せ先
福岡県商工部商工政策課産業特区推進室
電話番号092-643-3416
詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
福岡県商工部商工政策課産業特区推進室ホームページ
大牟田市におけるグリーンアジア国際戦略総合特区
本市は、平成24年8月31日にみなと産業団地から大牟田エコタウンに至る周辺一帯が国からグリーンアジア国際戦略総合特区の区域に追加指定され、その後、平成25年10月11日に中央工業団地から勝立工業団地に至る一帯が、さらに、平成28年11月30日に大牟田テクノパークが追加指定されています。
区域への指定後、現在まで以下の5社が福岡県より指定法人の指定を受けています。
○デンカ株式会社
電力を効率よく制御するパワーモジュール関連部品等の開発・生産設備の増強が、特区事業の「環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築」に合致することから、特区計画に認定され、平成24年12月18日付けで指定を受けています。
○株式会社三井三池製作所
風力発電機用増速機の設計・開発から生産までを行う体制の整備が、特区事業の「環境配慮型製品の開発・生産拠点の構築」に合致することから、特区計画に認定され、平成25年7月17日付けで指定を受けています。
○柴田産業株式会社
使用済小型家電等からレアメタル・貴金属等を効率的に回収するための設備の増強が、特区事業の「資源リサイクル等に関する次世代拠点の形成」に合致することから、特区計画に認定され、平成26年6月27日付けで指定を受けています。
○三池製錬株式会社
溶融飛灰からレアメタルを含む有価金属を効率的に回収するための設備の増強が、特区事業の「資源リサイクル等に関する次世代拠点の形成」に合致することから、特区計画に認定され、平成26年7月7日付けで指定を受けています。
使用済み電子機器などからレアメタルであるタンタルを高効率に回収し、高純度五酸化タンタルを生産するための設備導入が、特区事業の「資源リサイクル等に関する次世代拠点の形成」に合致することから、特区計画に認定され、平成29年3月30日付けで指定を受けています。
以上、本市では、今後、多くの企業が本特区関連事業に取り組まれることで、本特区の目指す環境を軸とした産業拠点の構築を促進していきたいと考えています。
なお、グリーンアジア国際戦略総合特区の詳細については、以下のホームページで確認できます。
グリーンアジア国際戦略総合特区ホームページ