「映画とは何ですか」と、よく新聞記者の方などにも聞かれます。
「映画とは何ですか」と聞かれたとき、僕はこのように答えるようにしているんですが、「映画」っていうのは、やっぱり「夢」なんですね。2時間、暗い空間の中で映画を見て、夢の中に浸る。観るのも夢でございまして、また、実は、つくるのも夢ではないかなと思うんですね。夢の中でこう一生懸命あくせくしながらスタッフの皆さんは走り回って、地元のご支援の方に本当に心強いサポートをいただきながらつくっているんですけれども。
また、こう、撮影が終わるというのは寂しさがあるような感じもございます。夢から覚めて現実に戻るというようなことで。ですから、映画というのは観るのも夢、つくるのも夢ということで。もうひとつ重要なのは、やっぱり、映画は地域に、関わった人に、あるいは観る人に夢を与えるという重要な役割があるような気がしています。
僕らは撮影が終わり、ほっとしている半面、寂しさがあり。ご支援いただいた地元のみなさまはほっとするということもあろうかと思いますけども、一方で少し寂しいというようなお声も私の耳に入ってきております。明日からは編集作業に入りまして、今年の、年内の公開を目指して映画のクオリティを高めていく作業、地道な作業に入るわけでございます。地域の皆さまにとってみれば、やはりこの映画の製作、撮影をきっかけにして大牟田そのものが次の夢に向かって動き出していく。そういうきっかけにこの「いのちスケッチ」がなればいいなぁという風に思っておりました。
本当に多くの方にご協力いただいて、多くの方にエキストラとしても出演者としてもご参加いただきまして。あとは、僕の責任です。良い作品になるかどうかというのはですね。自信は少しはあるんですけれども。ぜひ、また、劇場でみなさまにお会いできることを楽しみにしております。
エキストラでご参加のみなさま、サポートしていただいた地域のみなさま、今回支えてくれました瀬木組のスタッフ、みなさまに感謝でございます。どうもありがとうございました。