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定例市長会見 令和2年12月25日開催

最終更新日:
市長報告・発表案件

12月市長会見

 

(1) 令和2年7月豪雨災害における被災者支援及び復旧・復興に向けた取組みの現状と今後の予定

・令和2年7月豪雨災害からの約半年を迎えるにあたり、これまでの取組みの現状と今後の予定について説明するもの。

本日は、令和2年7月豪雨災害における被災者支援及び復旧・復興に向けた取組みの現状と今後の予定について、ご報告いたします。年明け1月6日で、豪雨発生から半年を迎えます。改めて、災害でお亡くなりになられた2名の方のご冥福をお祈りするとともに、被害を受けられた市民や事業者の皆様、さらに今なお避難生活を余儀なくされている皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
これまで本市では、市民の皆様をはじめ、事業者、ボランティアの皆様、さらには国、県、他市町など、多くの皆様の御協力をいただきながら、被災者の皆様の支援と災害復旧事業に当たってまいりました。御協力をいただいている皆様に心より感謝申し上げます。
被災された皆様には、今なお、公営住宅や民間賃貸住宅などで避難生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。市では、皆様の生活再建に向けて支援を継続してまいります。
また、11月に設置しました地域支え合いセンターにおいて、被災地域にお住まいの皆様に対し、支援ニーズを把握し、各種支援機関との連携により、生活の再建に向けた総合的な支援を行っていくこととしております。さらに、災害復旧事業につきましては、公共土木施設や農地・農業用施設の一日も早い復旧に向け、国の災害査定を11月末で終了し、現在、早期の工事着工へ、全力で取り組んでいるところであります。現在、令和3年度の予算編成作業を進めているところであり、「災害からの復旧・復興と災害に強いまちづくり」を重点課題として、しっかり取り組んでいく方針で臨んでおります。
災害からの復旧・復興は、まだまだ、道半ばではございますが、引き続き、関係者・関係機関の皆様と連携しながら、被災された皆様が一日も早く元の生活に戻っていただけるよう、市職員一丸となって、取り組んで参ります。
それでは、資料に基づき、被災者支援や復旧・復興に向けた取組みの現状などについてご説明いたします。

 

(2) 企業立地等の動向について

・令和2年における企業立地等の動向について、報告するもの。
令和2年における企業立地等の動向について、報告いたします。
新型コロナウイルス感染症防止対策や令和2年7月豪雨災害により、地域経済は大変厳しい状況にありますが、本市では、令和2年中に、アルミ分野のトップメーカーである東洋アルミニウム株式会社が大牟田テクノパークに進出されました。また、株式会社日立ハイテク九州の大牟田エコタウン進出をはじめ市内企業5社の増設が決定され、合わせて6社の新・増設が行われることになります。
これらの新・増設計画により、設備投資額約28億円が決定し、42名の新たな雇用が生まれる予定となっています。個別企業の概要については、資料1~2ページのとおりです。また、本年11月には、市内企業において、国家プロジェクトである脱炭素社会に向けた実証試験が開始され、環境配慮型社会づくりに向けた取り組みもスタートしました。これは、資料3ページに紹介していますが、東芝エネルギーシステムズ(株)のグループ会社である(株)シグマパワー有明の三川発電所において、環境省が進める「環境配慮型CCS実証事業」の一環としてCO2分離・回収実証設備の運転が、今年11月に開始されました。これにより、世界初の大規模なCO2分離・回収・貯留を可能とするバイオマス発電所となったところです。更に、同社では、現在、200億円の大規模投資である新たなバイオマス発電所の建設工事が三川発電所隣接地で進められており、令和3年秋の操業予定となっています。
また、令和2年に立地が決定した企業のほか、前年までに決定した新・増設についても、現在、(株)シグマパワー有明をはじめ3社によって約250億円の設備投資が進められています。
引き続き、積極的な企業誘致を進め、地域経済の活性化や雇用の拡大を図ってまいります。


記者クラブからの質問

 

 (1)炭鉱電車の今後の利活用や保存に向けた考えについて

・5月に運行を終えた炭鉱電車について、大牟田・荒尾両市民が動態保存を求める署名運動に取り組んでいる。市として炭鉱電車を観光などに利活用する考えや計画、荒尾市と連携し、保存に向けた話し合いをする考えはあるか。

三池炭鉱専用鉄道は、炭鉱閉山後、その一部が三井化学専用鉄道として引き継がれましたが、本年5月に運行を終了しました。運行終了時には5両の電気機関車、いわゆる炭鉱電車が残され、現在も保管されているところであり、これらの中には製造後100年以上経過したものもあります。歴史ある貴重な車両を動く形で保存することは、価値あることとは考えますが、車両の設置及び整備、その後の運営に多額の費用を要することが想定されます。また、長きにわたって良好な状態で保存を続けていくためには、市民の皆様をはじめとする多くの皆様のご理解とご協力が不可欠です。
現在、炭鉱電車の動態保存を熱望する市内外の方々が、動態保存を求める署名運動に取り組まれていることをお聞きしており、保存を望む声があることは承知しております。しかしながら、今、本市は厳しい財政状況の中、豪雨被害からの復旧・復興や、新型コロナウイルス対策など、多くの課題に取り組んでいるところでございます。
このようなことから、炭鉱電車の動態保存につきましては、まずは市民や関係者など様々な皆様のご意見を、よくお聞きして参りたいと考えております。また、炭鉱電車が大牟田市、荒尾市を結んでいたことから、荒尾市の考えも伺って参りたいと考えております。

 (2)ともだちや絵本美術館の建設について

・市はともだちや絵本美術館について、来春のオープンを目指して建設を進める方針を示した。この事業は、元々、政策目的があいまいな上、動物福祉に取り組む市動物園のコンセプトとの相違や、年間ランニングコストが1600万円もかかることなどへの批判があったもの。新型コロナの影響により来館者数が事業決定時の予測を遥かに下回るのは確実と見られる。また、絵本美術館拡充のためのガバメントクラウドファンディングは目標額2千万円のわずか11.6%にしか達しなかった。これは同美術館に対する市内外の理解が得られていない証しではないか。そうした状況の中でも、建設の中止または延期をしないのは、どのような考えからか。また、建設続行の決断をしたということは、近い将来、この施設が、市財政の新たな負担になったり、整備がもたらす入園料の値上げで動物園の来園者減少の要因になったりした場合、責任をとられる覚悟があるという理解でよろしいか。

ともだちや絵本美術館は動物園内に整備することになりますが、動物の「命の大切さ」を学ぶ動物園と子どもの豊かな感情を育む絵本美術館とは、ともに子どもたちの人間性や感性を伸ばしてくれるものです。また、絵本美術館には、動物園の課題であった休憩室や多目的トイレ、授乳室もあわせて整備することとしており、来園者にとりまして利便性の向上に繋がるものです。こうしたことから、今回の絵本美術館の整備は、本市の動物園の魅力を向上させるものであると考えております。
現在、専門家や関係団体等で構成する「ともだちや絵本美術館開館準備検討委員会」を設置し、展示計画や休憩室の活用策など開館に向けた検討を行っています。このなかで、動物園と連携したイベントなどの検討も進めているところです。本市は、新型コロナウイルス感染症の拡大や令和2年7月豪雨災害により、厳しい状況に置かれています。
そのような中ではありますが、絵本美術館において、次世代を担う子どもたちが絵本や原画などの文化芸術に触れるとともに、様々なイベントなどを通じて、豊かな人間性や感性を育んでいくことは、魅力あふれる未来の大牟田のまちづくりにつながるものであると考えております。
多くの皆様に喜ばれる絵本美術館となるよう、開館に向けた準備を着実に進めてまいります。

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