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「大牟田の現在と未来」をテーマに3者トップ会談を実施/若者がつながり、活躍できるイノベーション創出拠点へ

最終更新日:

大牟田市は令和3年度より、「若者が夢をもって働くまちづくり」に向けて、イノベーション創出事業に取り組んでいます。取り組みの一つとして、令和4年9月、イノベーション創出事業の核となる、貸オフィスやコワーキングスペース、イベントスペース等を備えた「イノベーション創出拠点」がオープンします。
イノベーション創出に向けた動きが加速する中、福岡地域戦略推進協議会(FDC)の石丸事務局長をモデレーターに、イノベーション創出拠点の整備・運営を担う(株)ベストアメニティホールディングス 内田代表、大牟田市 関市長、大牟田商工会議所 板床会頭の3者により、「大牟田の現在、未来」をテーマにイノベーション創出事業の展望や拠点についてトップ会談を実施しました。

 

4者集合

                     左から石丸事務局長、内田代表、関市長、板床会頭


会談では、民間企業、経済界、行政、それぞれの立場から、大牟田市の現状や課題、新しい価値の創出、未来への展望などについて語り合う場となりました。「ワクワク」「遊び」「連携」などの言葉が飛び交い、優れた立地環境や産業基盤など大牟田市が持つポテンシャルやイノベーション創出事業の今後の展開についてなど、和やかな雰囲気のなか、熱く語りあう場面も見られました。


大牟田の現状、そして課題

石丸 大牟田市では、従来の産業を活かしながら新たな価値の創出ができるような、そして若者が根付き、活躍できるような環境整備に取り組んでいらっしゃいます。大牟田市のイノベーション創出事業が本格的にスタートしようというタイミングで、まずは、それぞれのお立場の皆様に大牟田の現状、課題などについてお伺いします。

  大牟田市は石炭産業から始まり、そこから発展した化学産業や様々なものづくりによって栄えてきたまちです。現在も化学関連や半導体関連の企業の設備投資が活発で、ものづくり産業は非常に好調です。

一方で、コロナ禍の影響もあり経済全体が停滞しているような側面もあります。このような状況からさらに大牟田市が発展するためには、AIやITなど、先進的な産業を根付かせていく必要があると考えています。そうした中で、ベストアメニティさんがイノベーション創出拠点の整備・運営の公募に手を挙げていただいたことは非常にありがたく思っています。商工会議所や関係者の皆様と一緒になって、イノベーション創出事業を進めていきたいですね。

石丸 ものづくりが非常に盛り上がっているなか、それを高度化して、ひとつの切り口としてイノベーション創出事業を進められていく、というお考えですね。

板床 昭和11年に建造された旧商工会館は、大牟田の経済界の歴史が詰まっています。この建物が、新たな大牟田のシンボルとしてイノベーション創出拠点に再構築されるということは、経済界としてもとても喜ばしいです。拠点を中心として中心市街地の活性化につながることを期待しています。

内田 私が初めて大牟田市を訪れたのは40年程前でした。当時は炭鉱の黒いイメージが強かったのですが、よくよく考えると、石炭の産出によりまちが急成長したことを振り返ると、まるでドバイのような経済成長があったんだなと感じます。私は若い頃大牟田で働いていましたし、その後独立してベストアメニティを創業したのも大牟田の地でした。大牟田にはとても愛着を感じているので、数年前に旧商工会館を解体条件付で売却する話が持ち上がった時は、大牟田の歴史が詰まったこの建物を残さないとあまりにももったいないと思いました。結果、解体をしないでいいということで取得をすることができ、活用方法を模索したのですが、なかなか見つからないままで月日が経っていました。今回イノベーション創出事業を機に活用でき、私自身ワクワクしています。拠点を中心にまちが発展していくよう、皆さんにアドバイスを頂きながら最高のものを作っていきたいと思っています。

石丸 さまざまな方々の想いが重なり合った、イノベーション創出事業なのですね。

内田代表:私自身ワクワクしています。拠点を中心にまちが発展していくよう、最高のものを作っていきたい。

未来に向けたビジネスの創出に向けて

石丸 次に、本事業のポイントとなる点をお聞かせください。


  建物そのものは素晴らしいものになると思いますが、そこに、人が集まり交流しながら、新しい技術や新しいビジネスを作る仕組みづくりが大切だと思います。行政だけではなくて、ベストアメニティさんや、商工会議所、金融機関、市内の企業、有明工業高等専門学校をはじめとした教育機関など、産学官金の皆様で構成する組織を立ち上げ、オールおおむたで、未来を見据えたビジネスが生まれる、そんなワクワクする場所にしていきたいです。


石丸 世界を見ていても産業を次のステージに進めるために、業界、世代にとらわれず多様な人々が一堂に会して、実証実験等、新たなビジネスのための仕掛けをつくる傾向があると思います。まさにそうした場が生まれるということですね。


  そうですね。様々な社会課題を新しい技術やシステムなどを使って解決できる場所にしていきたいです。現在も、関係者と連携しながら、市を挙げて拠点への入居に向け、IT関連企業を中心に誘致活動を進めているところです。ぜひ、多くのプレーヤーが活躍できるような場所にしていきたいですね。

関市長:IT関連企業を中心に誘致活動を進めている。オールおおむたで、未来を見据えたビジネスが生まれる、そんなワクワクする場所にしていきたい。



新しい価値を創出する場所へ

石丸 拠点について具体的にどのような展開を考えていらっしゃいますか?


内田 新たなビジネスが生まれるような活気あふれる場所、そしてそれに向かって努力する人が報われるような場所に発展していってほしいです。

今までと少し変わった観点からお話しさせていただくと、例えば「遊び」の提案もしていきたいと考えています。弊社には、遊び学び事業部という事業部を作っていますし、大牟田に展開するフランピングビジネスは若い人にとても好評です。私はサガン鳥栖のオーナーもやっていますが、スポーツも大事な要素だと思っています。チームのグッズを置いたり、選手を招いたサッカー教室なんかができたりすると面白いですね。
若い人が農業やスポーツなど、さまざまな分野に挑戦することを後押ししたいですし、相談ができる場所にしたいと思っています。今は30年続く企業はとても稀で、10年後には10%しか残らないと言われています。大牟田には老舗の企業もあり、多くの知識と経験を持った方々がいらっしゃいます。そういった方々がこれからビジネスを始める人にアドバイスできるような環境ができると素晴らしいですよね。

石丸 すごく面白い話ですね。色んな自己実現のきっかけとなる場所でもあるし、ここに来ればあの人に会えるということを、ある意味まちとして可視化する、そういったことが見える場所ができるのは重要だと思います。


内田 そうですね。たくさんの人のアイデアがどんどん湧くような場所にしていくことができれば、面白い視点から大牟田を発展させられると思います。


  内田代表がおっしゃるように、新しいことを生み出すには、「遊び心」が必要だと思います。今の計画では、拠点の中にカフェがあったり、年金通りへのつながりも考えられているので、随分雰囲気が変わるのではないでしょうか。そうした遊び心のある面白い場所にすることで、色んな方に集まっていただけるようになると思います。また、大牟田はJRや西鉄電車が通っているので福岡や熊本都市圏ともとっても近いんです。そうした方々との交流もできますし、つながりが生まれれば活気が生まれ、そこから大牟田発、世界企業を作っていくなんてこともできるのではないかと思っています。


石丸 今の話だけでも、たくさんの役割を担った活気のある場所になるだろうなと感じられました。

歴史ある旧商工会館が新たなイノベーション拠点として生まれ変わることについては、どのように感じられますか?

板床 大牟田は三井の発祥の地でもあり、歴史的な場所です。石炭の力で繁栄して、最盛期は21万の人口がいましたが、閉山とともに、どんどん減っていきました。私自身は大牟田に60年間携わっているんですが、新たに賑やかな場所として注目されるのはとても嬉しいです。内田代表は色々なアイデアを持って思い切ってやってみようという考えをお持ちですから、それを起爆剤として一緒に取り組んでいきたいと考えています。


石丸 昔ながらの建物が新たな役割を持って活用される事例という意味でも、本当に素晴らしいですよね。立地が大変素晴らしいということもありますし、周辺に波及していく流れができるといいですね。

板床会頭:新たに賑やかな場所として注目されるのはとても嬉しい。内田代表の色々なアイデアを起爆剤として一緒に取り組んでいきたいと考えている。

大牟田の未来に向けて

石丸 最後に、大牟田の今後の展望についてお伺いします。


  炭鉱全盛時代を知ってる皆さんは大牟田は寂れたとおっしゃる方もいらっしゃいます。まずは、このイメージを徹底して変えていかないといけないと思います。大牟田市は、決して落ちていっているまちではありません。人口が大きく減少しているわけでもないですし、まちの基盤となる産業は元気です。新しいイノベーション創出拠点が生まれることによって、そこから新たに生まれてくるものもあると思いますし、既存の産業との連携によって市内の企業が伸びていくこともあると思っています。

アンケートでは、市民の70%が住みやすいまちだと回答しています。地価や生活費も比較的安く、交通も便利で住みやすいまちだと思います。イノベーション創出事業によって、たくさんの人に認知していただき、「大牟田って元気だな、変わってきてるよね」、そんなことを言ってもらえるような、未来を創っていきたいと思っています。

板床 大牟田の企業は本当にいい企業ばかりで、元気があります。皆さんと一体となって盛り上げて行きたいですね。


内田 人口が減少するとお店が空き家になって、それがマイナスのイメージを生んでいる一つの要因ではないかと思います。そうした中、まちの中心地に新たな拠点ができて、人が集まってくる流れが出てくるんじゃないかと思っています。

また、大牟田を中心に据えて周辺全体の観光を考えたときに、とても交通の便がいい場所なんですよね。車で1時間以内に、海も、温泉も行くことができますし、フェリーで島原にも行けます。大牟田だけではなく、大牟田と周辺エリアまで考慮した設計ができると面白いなと思います。
それから、大牟田ソムリエというものを考えています。大牟田のことが大好きな人で構成して、その人たちのおすすめを旅行者に提案するということをすれば、興味を持ってもらうきっかけになると思うんです。大牟田を本当に好きな人が話す言葉であれば、熱量が伝わって口コミなんかで大牟田のいい評判が広まっていくと思うんです。
そして、色々な面から、有能な人材を見つけていきたいですね。ここに来れば色々な人がアドバイスしてくれる、そんな拠点にしていきたいです。
炭鉱があったから今の大牟田があるんですが、どうしてもマイナスイメージを持つ方もいます。そのマイナスイメージを払拭して、新しい大牟田を創っていく一員として私も一緒に頑張っていきたいです。

石丸 本日は、大牟田のポテンシャルの高さを感じるとても興味深い会談になったと思います。今後ポテンシャルをどう伸ばしていくのか、そしてそれらをいかに知ってもらうのか、そういったことが大事になってくるように感じられました。ポテンシャルをさらに高めるための仕掛けを実装する場所となるし、実現されればイノベーションが可視化される場所になると思います。

今回のお話の中でも度々「遊び」という言葉が出てきましたが、人の幸せは働くことだけではなくて、生活環境や、さまざまなアクティビティにも左右されるものだと思います。SDGsのように、持続可能な幸せな環境をどうやって作るのか、ということを考えるためのひとつのきっかけとして、今回のイノベーション創出事業があるんだと思います。今後の展開にとても期待を抱いていますし、FDCとしても連携していきたいですね。

石丸事務局長:大牟田のポテンシャルの高さを感じるとても興味深い会談になったと思います。
今後の展開にとても期待を抱いていますし、FDCとしても連携していきたいですね。

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