1月の24日から26日にかけて、10年に一度の強い寒気が流れこみ、本市においても最低気温が氷点下5.4度になるなど厳しい寒さとなりました。市民の皆様には、多くの方に水道管の防寒対策にご協力いただきましたが、厳しい寒さのため水道管が凍結し、1,200件を超える漏水が発生したところです。
これに伴い、市内の一部で減圧給水を実施せざるを得ませんでした。ご自宅などの漏水確認や節水にご協力いただいた皆様に、改めて、感謝申し上げます。
こうした状況を踏まえ、大牟田市では、今回の寒波による漏水について、水道料金と下水道使用料の特別減免を実施することにいたしました。その内容は、漏水により増加したと推定される水量に係る水道料金と下水道使用料を全額免除するものです。
なお、この特別減免には、修理工事などを実施されたことを確認させていただく書類等が必要となりますので、ホームページや企業局お客様センターでご確認の上、申請いただきますようお願い申し上げます。
今後とも、寒波時の水道管被害を防止するため、防寒対策や漏水時の対応などについて、十分な周知を行い、安定的な上水道事業に努めてまいります。
記者クラブからの質問
(1)
有明海の海苔養殖における市内の被害状況について
今季、栄養塩不足で元々不調だった有明海の海苔養殖が1月の寒波強風により支柱が折れ、ノリ網が損傷する被害があり、ダブルパンチを受けている。
市内の被害状況と対応状況を伺いたい。
今季のノリ養殖においては、10月末から雨が少なく、晴天が続いたことから、植物プランクトンが多い状態が長く続きました。
これによりノリに必要な海水中の栄養塩が少ない状況が長期化したことから、生育不良や色落ちが発生し、秋芽網生産は有明海全域において今までにない不作となっております。
また、年明けからの冷凍網生産については、1月中旬の降雨とシケにより、栄養塩の回復や色落ちの改善もみられていましたが、1月下旬の強風寒波により、支柱の折れやノリ網の絡みなど、大牟田沖を含む広い地域で被害が発生しております。
これらを受け、本市では、市内漁業協同組合に対するヒアリングを実施したほか、福岡有明海漁連においても被害状況の調査が行われているところであり、今後、被害面積や被害額などの状況がとりまとめられることとなっております。
今後の対策につきましては、大川市、柳川市、みやま市、大牟田市の4市及び市議会・漁連・漁協等で構成する福岡県有明海漁業振興対策協議会において、関係機関や団体等と連携を図りながら、被害情報を共有するとともに、国・県への要望活動を行うこととしています。
なお、本市においては、本市漁業が、ノリや採貝の不調や強風被害等により、大きな打撃を受けていることから、市内5つの漁協を対象に、支援を行うこととし、2月補正予算案に所要の経費を計上しております。
(2)
JR九州への要望について
昨秋の鹿児島線のダイヤ改正により市民からどんな声が挙がっており、どういった経過で要望に至ったか?市内の駅利用者へのアンケートなどダイヤ改正による市民への影響を調べた資料があるのか。
昨年9月23日のダイヤ改正は、朝夕の通勤通学の時間帯を中心に、大きな影響があることが想定されたことから、快速、区間快速に係るダイヤを維持すること、終業時間帯における博多方面(上り)の快速(区間快速含む)については、終業時間に配慮したダイヤ設定とすること、などにつきまして、改正前の7月23日に有明定住自立圏の4市2町でJR九州本社へ要望を行いました。
そのような中、昨年12月に大牟田駅の利用者にダイヤ改正に係る利用者アンケートを実施したところ、利用者の7割を超える人が不満、やや不満との回答があったところです。こうしたことから、このたび、福岡県南及び熊本県北のJR沿線、4市1町共同で再び要望活動を行うことといたしました。
アンケートにおける具体的なご意見としましては、
・快速列車や夜の運行便数が減って困っている
・混雑する時間帯の車両数が減っている。混雑がひどくなり、密状態になっている
・熊本方面へ乗換えするときに1時間以上の待ち時間がある
・大牟田から博多までの往復に異常に時間がかかるようになった
などがございました。
そのようなご意見も踏まえ、以下の内容について要望を行うこととしています。
○特に朝・夕の通勤・通学時間帯において、快速列車など改正前の運行本数に戻すこと、車両数を増やし、一両あたりの混雑度の解消を図ること。
○列車の運行情報や乗換案内などは、高齢者等にも配慮した、きめ細かな情報提供を行うこと。
○駅の営業時間の短縮や無人化が進められているが、特に朝・夕の通勤・通学時間帯において、駅員の配置等の措置を講じること。
○駅舎のバリアフリー化やエレベーター設置等、利用者にとって安全で利便性の高い駅舎への整備を進めること。
○利用者に重大な影響を及ぼす変更がある場合、事前に地元自治体と協議を行い、利用者への影響等を考慮した対応とすること。
などでございます。
要望活動においては、市民をはじめ利用者の皆様の声をしっかりとJR九州にお伝えし、今後のダイヤの改善を求めてまいります。