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建築基準法マメ知識

最終更新日:2009年1月16日

 

日本の建物は大変です

建物のイラスト
 日ごろは意識されないことですが、日本は建物にとって非常に厳しい環境の国です。地震は多いし、台風も毎年のようにやってきます。四季の変化は情緒を豊かにするかもしれませんが、寒暖の差は建物を傷める原因となりますし、積雪も地方によっては大問題です。また湿度が高いことも、木材など腐りやすい材料にとっては厳しい条件です。木造の建物が大部分という中で、高い密度の街が形成されるならば火災に敏感とならざるを得ません。これだけ多くの設計条件を検討する地域は、世界的にも珍しいようです。
 また近年、都市の景観や建物の長寿命化に関心が集まり、景観法や長期優良住宅法といった法律が施行されており、引き続き日本の建物は大変なようです。
  

 

東京タワーは建築物か

東京タワーのイラスト
 建築基準法では、建築物の定義を『土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの』としています。この定義からすると、小さいものは犬小屋(用途:獣舎)から大きいものはピラミッド(用途:納骨堂)まで全て建築物ということになりそうです。ちなみに『土地に定着する』という考え方には、単に地面に置くだけのものも含まれるようです。犬小屋にまで法律を適用していくのは神経質すぎるでしょうが、たくさんの人が訪れる東京タワーが法律の規制を受けなければ万が一の災害に対応することができません。というわけで、建築物の定義に『観覧のための工作物(スタジアム等)』や『高架の工作物内に設ける事務所、店舗・・・(東京タワー等)』という一文が付け足されていると考えられます。
 このように東京タワー(正確には展望台の部分)は法律上の建築物となるわけですが、その結果、高さ制限や日影規制の対象となってしまいます。法律上、どのように高さ制限や日影規制をかわしているか、興味のある方は調べてみてください。
 
 

 

建築家と建築士

曖昧な建築士のイメージ
 欧米では建築家は、弁護士、医師、聖職者と並んで特別な職業とされ、専門家として人々の尊敬を集めているとのことです。一方で日本においては建築家というと建物をデザインする人という漠然としたイメージを持つ人が大多数ではないでしょうか。日本では建築家という定義が未だ曖昧で、明治期に初めて日本に入ってきた概念である理由もあるのでしょう。そのため、世間一般では建築士=建築家という誤解もあるようです。
 建築士とは日本特有の免許制度で、建築計画、法規、構造、施工の筆記試験と製図の実技試験に合格した人に与えられる資格です。建築士資格を持った人でも現場監督をされていたり構造や設備の技術者であったりと、実際の意匠設計(デザイン)業務に携わる人は全体の一割程度のようです。そんなわけで、『親戚が建築士だから、ちょっと設計させてみよう』なんて話になると、実際は意匠設計なんか学生時代以来したことがないなんて話がよくあるようです。
 
 

 

地名と地盤の関係

沼のイラスト
 名は体を表すといいますが、古くからの地名は歴史的事実や伝承、または地形などの性状を伝えていることが多いようです。判りやすい事例をあげれば、『宿』の字の付く地名は古い街道に面しており宿場町があったことを示すようですし、有名な事例では大阪の梅田は沼地であった場所を『埋めた』ことから転じて今の地名が付けられたとのことです。また『ムタ』という言葉も湿地を示しており、大牟田市が昔から湿地帯であったことを示唆しているようです。他にも『開』の字は干拓地を示していますし、『崎』は岬や半島、『倉』は崖、『江』は河川、『浦』は海岸を示しているなど、地名の名づけ方には一定の傾向があるようです。湿地帯、干拓地または崖地については建物を建てるにあたり制限を及ぼすことが多いようですので、計画の際には地名にも気を配ってみてはいかがでしょうか。
 
 

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〒836-8666
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電話:0944-41-2787
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