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マダニによる感染症について

最終更新日:2017年8月17日

 今般、発熱・衰弱等に加え血小板減少等の所見が見られた飼育ネコ及び飼育イヌの血液・糞便からSFTSウイルスが検出された事例並びに体調不良のネコからの咬傷歴があるヒトがSFTSを発症し死亡した事例が確認されました。

 これらの事例は、まれな事例ではありますが、発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから、SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐために、体調不良の動物等をむやみに触らないようお願いします。

 体調不良の動物等と接触しなければならない場合は、手袋や防護衣等による感染予防措置を講じるなどの対策をお願いします。

 

 ダニ媒介脳炎や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を含むダニ媒介感染症に関しては、ダニに咬まれない予防措置を講じると共に、もし発症した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。


 

マダニ等による感染症

 野外に生息するマダニ類やツツガムシ類は、動物の体液を吸うことで生活環が成り立っています。

 人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに咬まれることがあります。ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、咬まれた人が病気を発症することがあります。

 ダニに咬まれることで起こる感染症はリケッチアやウイルスを保有するダニなどに咬まれることにより起こる感染症です。

国内では、マダニに咬まれることで発症する「日本紅斑熱」、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」、ツツガムシに咬まれることにより発症する「つつが虫病」などが知られています。

 いずれも、全てのマダニ、ツツガムシが病原体を持っているわけではありません。

 

 マダニとは

 マダニはマダニ科のダニ類の総称で、食品等に発生するコナダニ類や衣類や寝具に発生するヒョウダニ・ツメダニ類など、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
 マダニ類は、比較的大型(吸血前で3ミリメートルから4ミリメートル)のダニで硬い外皮に覆われており、吸血すると10ミリメートルから15ミリメートルになります。なお、家庭内に生息するダニの多くは、0.5ミリメートル以下です。
 日本でも全国的に分布しており、主に森林や草地等の野外に生息していて、市街地でも見られることがあります。

   <フトチゲチマダニ>       <タカサゴキララマダニ>

フトチゲチマダニ   タラゴサ

 

ツツガムシとは

 ツツガムシは非常に小さなダニの一種で、日本には120種類以上のツツガムシが生息しています。この中で病原体を持つことと人に吸着する性質を併せ持っているのは、次の3種類が主なものです。

しかし、この3種類のツツガムシが病原体を持っているわけではなく、ごく一部のツツガムシだけが生まれながらに病原体を持っているに過ぎません。

(1)アカツツガムシ

  昔から真夏に発生します。「ケダニ」とも呼ばれます。

(2)フトゲツツガムシ

  全国的に春と秋に発生します。

(3)タテツツガムシ

  主に房総半島、東海、関西及び九州で秋に発生します。

 

 主な疾病、症状について

● 日本紅斑熱

 マダニに咬まれてから、2~8日後に、高熱、発疹、刺し口(ダニに咬まれた部分は赤く腫れ、中心部がかさぶたになる)が特徴的な症状です。紅斑は高熱とともに四肢や体幹部に広がっていきますが、痒くなったり、痛くなったりすることはありません。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もあります。

 

● 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

 マダニに咬まれてから、6日~2週間程度で、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心です。時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)など様々な症状を引き起こします。重症化し、死亡することもあります。

 

● ツツガムシ病

 ツツガムシに咬まれてから、10日~14日後に悪寒を伴う高熱及び頭痛、筋肉痛、全身倦怠が生じます。発症2日~3日後に全身に自覚症のない母指頭大(1~2cm)までの紅斑が生じ、紫斑を混じることがあります。ツツガムシは小さいため患者さんは咬まれた自覚がありません。したがって、山野へ入ったというエピソードがあることが重要です。

 

● ダニ媒介脳炎

 ダニ媒介脳炎は日本ではあまり知られていませんが、世界では決してまれな病気ではありません。ダニ媒介脳炎にはいくつかの種類があり、中央ヨーロッパ型ダニ脳炎、ロシア春夏脳炎があります。

 マダニに咬まれてから、1週間~2週間後、中央ヨーロッパ型ダニ脳炎では、発熱、筋肉痛などのインフルエンザ様症状が出現し、2~4日間続きます。そのつちの約3分の1は、髄膜脳炎に進展し、けいれん、めまい、知覚異常などがみられます。ロシア春夏脳炎では、高度の頭痛、発熱、悪寒などの後、髄膜脳炎に進展します。

 

 感染を予防するためには

 マダニに咬まれないようにすることが重要です。
 特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。
 草むらや藪など、マダニが生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出を少なくしましょう。
 屋外活動後はマダニに刺されてないかを確認しましょう。

 

 マダニに咬まれたら

 吸血中のマダニを見つけた場合は、自分で取ろうとせず、できるだけ医療機関(皮膚科)で処置しましょう。(無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい化膿することがあります。)

 マダニに咬まれた後に、発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診しましょう。

 
 

 啓発ツール

 ダニに注意                ダニから狙われてますよ  

 

 医療機関の皆様へ

平成25年2月22日付で、感染症法施行令の改正が行われ、平成25年3月4日から重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、4類感染症となりました。

 

「重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る。)」届出基準等 別ウィンドウで開きます(厚生労働省)

 
 

 厚生労働省・福岡県ホームページ

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省ホームページ)

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A (厚生労働省ホームページ)

マダニによる感染症に注意しましょう(福岡県ホームページ)

このページに関する
お問い合わせは

保健福祉部 保健衛生課
〒836-0843
福岡県大牟田市不知火町1-5-1(大牟田市保健センター2階)
電話:0944-41-2669
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