2016年、イタリアのトスカーナ地方で修行。2018年1月に「Italian dining TA-CHI(ターチ)」を開業しました。
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※インタビューで掲載している情報は、取材当時のものです。
掲載の制度や施設、サービス等は、変更になっている可能性があります。予めご了承ください。
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Q.大牟田に来られる前は何をされていましたか?
もとは福岡市内のレストランで働いていましたが、上司に「本場で修行をしてこい」と強く背中を押され、2016年にイタリアへ修行に行きました。
当初はローマで働く予定でしたが、現地入りしてすぐにその話がなくなってしまって…(笑)。
どうしようもないので、ミラノに住んでいる友達に電話をして、急遽トスカーナ地方のレストランを紹介してもらいました。
人口8000人という田舎まちのレストランでしたが、イタリアの中でも最先端をいく料理長に修行を受けることができました。
2017年の5月に帰国して、大牟田の起業塾に通い、今年無事に開業し、現在に至っています。
Q.異国の地イタリアで、不安はありませんでしたか?
不安が全くないというと嘘になりますが、これから新たな挑戦が始まると思うとワクワクしていましたね。
トスカーナ地方は、英語もほとんど通じないので、イタリア語を覚えないといけないという言葉の壁がありました。
現地スタッフは日本人の私に対して、ひとつひとつ丁寧に接してくれましたし、どうしても通じない時はスマホの翻訳アプリツールを活用しました。
修行をしているうちに、徐々にイタリア語での日常会話ができるようになり、「経験がものを言う」ことを実感することができました。
また、妻(当時は婚約中)は2ヶ月間の短期滞在を通して、本場のイタリア料理と食材について学びに来てくれたことは心強かったです。
「自分の店を持つ」という夢のために、妻も本気でサポートしてくれたことは感謝しかないですね。
Q.大牟田を選んだきっかけは
本音を言うと、最初は福岡市での開業を考えていました。
しかし、将来の開業について家族や親戚などに相談しているうちに、大牟田に住んでいる叔父が全面的に協力してくれることになったんです。
叔父は、イタリアに行く前から開業の相談に乗ってくれて、私が修行の際も、叔父が大牟田市の物件を探してくれたりといろいろと動いてくれました。
要するに、叔父の熱いパッションに負けてしまいました(笑)。
また、私が修行したトスカーナ地方も田舎まちでしたが、その土地ではだれからも愛されているお店で、大牟田でも出来るんじゃないかという可能性を感じたんですよね。
自分も地域に愛されるお店をつくりたいと思い、挑戦するフィールドを大牟田に選びました。
Q.どんなお店にしたいですか?
大牟田では数少ない「ピザ専門店」で、オープンキッチンから見ることができる“本場の石窯”で調理しています。
まずは、「大牟田でピザといえばTA-CHI(ターチ)」と言ってもらえるように頑張りたいですね。
大牟田の凄いところは、口コミの拡散力だと感じています。いまは広告とかは特に出していないんですが、お客さん同士の口コミによって、少しずつお店を知っていただく機会が多いですね。
このお店を作る前も、そして、開業して間もない今も、本当にたくさんの方々に助けていただいています。お客さんとともに成長し、そして一緒に物語をつくれるように、まずは私たちだからこそ提供できる料理を堪能していただきたいと思います。
Q.これから起業を検討している方へのメッセージをお願いします。
大牟田には、若者が何か新しいことを始めることに対して、応援してくれる環境があると実感しています。
実際に、ここ数年で開業している飲食店は多くなっていますし、チャレンジ精神がある方ばかりなので面白いですね。
やれると思うなら早くやった方がいい。
早いうちに沢山の失敗をして、成功するために努力するのみ。
私の挑戦もまだ始まったばかりですので、ともに大牟田を盛り上げていけたら嬉しいです。
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古賀さんも受講した「創業塾」については、こちら