子宮頸がんウイルス(HPV)予防ワクチンの接種について
日曜日でも接種ができる医療機関について
キャッチアップ世代および定期接種対象者で最終年度に当たる方の接種促進ため、市内の産婦人科において通常の診療時間に加えて日曜日の接種を期間限定で実施します。
対象者
平成9年4月2日 ~ 平成20年4月1日 の間に生まれた女性
高校1年生に相当する年齢(平成20年4月2日 ~ 平成21年4月1日生まれ)の女性
実施医療機関
1.東原産婦人科医院
(TEL:0944-58-1025)
⇒医療機関HP(外部リンク)
2.平井外科・産婦人科
(TEL:0944-54-3228)
⇒医療機関HP(外部リンク)
3.河野レディースクリニック
(TEL:0944-54-9710)
⇒医療機関HP(外部リンク)
予約方法
実施医療機関に直接お問い合わせください
接種スケジュール
※10月13日は実施しません。
※11月以降の実施については現在未定です。
子宮頸がんについて
子宮頸がんとは、子宮の入口付近の「子宮頸部」というところにできるがんのことです。近年、20代から30代の若い世代で増加傾向にあり、日本では1年間に約11,000人の女性が発症し、約2,900人が亡くなっています。
子宮頸がんの原因となるのは「HPV(ヒトパピローマウイルス)」とよばれるウイルスが原因となっています。このウイルスは皮膚や粘膜に存在するありふれたウイルスです。200種類以上あり、子宮頸がんの原因となるのが少なくとも15種類あることがわかっています。HPVに感染しても、すぐにがんになるわけではなく、いくつかの段階があります。
高リスク型HPVに感染しても、人間の免疫力によって多くの場合、ウイルスは体内から自然に排除されます。
しかし、この機能がうまく働かずに、ウイルスが子宮頸部に残り、長い間感染が続いた場合、その部分の細胞が数年かけて、がん細胞へ進行すると言われています。
HPVは、何度でも感染するため、定期的に検診を受けるなどして、子宮頸がんの早期発見に努めることが大切です。
子宮頸がんを効果的に防ぐためには、ワクチンの接種だけでなく定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。20歳になったら定期的に「子宮頸がん検診」を受診してください。
子宮頸がんウイルス(HPV)予防ワクチンについて
ワクチン接種には、ワクチンを受けることで得られる 「効果」 と、ワクチンを受けたことで様々な症状が起こる 「リスク」 があります。
ワクチン接種の効果
- 子宮頸がんは、ワクチン接種によって予防できることが期待されています。
- HPVワクチンを接種すると、HPVに対する抗体が体内で作られ、HPVの感染を防ぐことができます。このことにより、将来の子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
ワクチン接種のリスク
- 多くの方に、接種を受けた部分の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。
- 筋肉注射という方法の注射で、インフルエンザの予防接種等と比べて、痛みが強いと感じる方もいます。
- ワクチンの接種を受けた後に、まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状) が起こることがあります。
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状を含めて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり約10人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり約6人です。
ワクチンを合計3回接種しますが、1回目、2回目に気になる症状が現れたら、それ以降の接種をやめることができます。
ワクチンの効果と起こりうるリスクを十分に理解し、接種についてご検討ください。
詳しくは下記のリーフレットおよび厚生労働省のホームページをご覧ください。
HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)
リーフレット 接種を希望されている方 | もっと詳しい情報を知りたい方 | キャッチアップ接種対象の方 | 拠点病院作成リーフレット |
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令和5年4月より9価の「HPVワクチン」を公費で接種できるようになりました。(詳細は以下を参照)
概要 定期接種 | キャッチアップ接種 |
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ワクチンの種類現在、定期接種として 接種できる子宮頸がんウイルス(HPV)の予防ワクチンは、次の3種類があります。 サーバリックス(2価) HPV16型とHPV18型の2つの型に対して感染予防効果があります。
ガーダシル(4価)HPV16型と18型に加えて尖圭コンジローマの原因となる6型、11型の4つの型に対して予防効果があります。
シルガード9(9価)HPV16型と18型と尖圭コンジローマの原因となる6型、11型に加えて、31型、33型、45型、52型、58型に対して予防効果があります。
【対象者】 小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子 (※ 大牟田市に住民登録がある方)
【その他】 - 外国人登録の人も含みます。
- 標準的な接種時期は中学1年生相当の年齢の女子
| 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の積極的勧奨の差控えにより、接種機会を逃し、未接種あるいは接種回数が不十分である方がいると考えられます。接種機会を逃した次の対象者は、実施期間中の3年間、不足分の接種(1~3回)を無料で受けることができます。 【注意】公費で接種できる期限は令和7年3月31日までです。接種期限を過ぎると全額自己負担になります。
【対象者】 平成9年4月2日~平成20年4月1日までに生まれた女子 (※ 大牟田市に住民登録がある方)
【接種回数】 1~3回(不足している回数分)
【使用ワクチン】 定期接種のワクチンの種類を参照
※ 平成9年4月2日~平成18年4月1日までに生まれた女性で、定期接種の対象年齢を過ぎて、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)を国内で自費で受けた方は、かかった費用のうち市が規定する上限額を超えない範囲で払戻しを受けることができます。詳細は、下記でご確認ください。
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの任意接種費用の払戻しについて
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接種スケジュール
サーバリックス(2価)
国が示している標準的な接種スケジュール
2回目の接種 1回目の接種から1月以上の間隔をおく
3回目の接種 1回目の接種から6月以上の間隔をおく(※2回目の接種から2月半以上の間隔をおく)
標準的な接種以外(最短)の接種スケジュール
2回目の接種 1回目の接種から1月以上の間隔をおく(※1)
3回目の接種 1回目の接種から5月以上かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおく(※2)
ガーダシル(4価)
国が示している標準的な接種スケジュール
2回目の接種 1回目の接種から2月以上の間隔をおく
3回目の接種 1回目の接種から6月以上の間隔をおく(2回目の接種から3月以上の間隔をおく)
標準的な接種以外(最短)の接種スケジュール
2回目の接種 1回目の接種から1月以上の間隔をおく(※3)
3回目の接種 2回目の接種から3月以上の間隔をおく(※4)
シルガード9(9価)
シルガード9で接種を開始する方は、1回目の接種を受けるときの年齢によって接種のスケジュールが異なり、合計2回または3回接種します(※)。いずれの場合も、1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
(※)合計2回の接種で完了できる方は、1回目の接種を小学校6年生の年度から15歳の誕生日の前日までに受け、その後、5か月以上あけて2回目の接種を受けた方です。
※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上あけます。
※3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、3回目は2回目から3か月以上あけます。
接種にあたって
※下記説明書を読んだうえで、接種を受けてください。
持参するもの
母子健康手帳と健康保険証などの大牟田市民であることが証明できるもの。
接種料金
無料(全額公費で負担します)
実施医療機関
注意事項
- ワクチン接種を希望する際には、事前に医療機関に電話などで予約を行なってください。
- 体調の良いときに受けてください。
- 予診票は、医師への大切な情報です。よく読み、保護者が責任を持って記入しましょう。
- 予防接種法に基づく予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
- 予防接種の後に、熱が出たり、はれたり、しこりがでたりすることがあります。このため、接種前には、必ず医療機関から配布された注意事項を読んでください。また、接種前後は、医師からの説明を受けてください。
- 接種の際には、原則として保護者の同伴が必要ですが、仕事等の都合により同伴が困難な場合には、「同意書」による保護者の署名があれば、保護者が同伴しなくても接種が可能となります。詳しくは、保健衛生課へお問合わせください。
保護者が同伴しない場合
子宮頸がんウイルス(HPV)予防ワクチンの接種後に生じた症状の診療にかかる協力医療機関について
ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に広範な疼痛または運動障害を中心とする多様な症状を呈する方に対して、より身近な地域において適切な診療を提供するため、都道府県単位で選定された医療機関です。
なお、ワクチン接種後に気になる症状が生じた際は、まずは接種を行った医師またはかかりつけ医に相談してください。
協力医療機関 医療機関名 | 窓口診療科名 | 連絡先 |
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九州大学病院 | ペインクリニック | ペインクリニック(麻酔科蘇生科) 電話:092-642-5719 |
地方独立行政法人福岡市立病院機構 福岡市こども病院 | 総合診療科 | 電話:092-682-7000 |
久留米大学病院 | 婦人科 | 電話:0942-35-3311(婦人科外来へ) |
産業医科大学病院 | 小児科(中学生まで)、産婦人科 | 電話:093-603-1611(小児科、産婦人科外来へ) |
子宮頸がん(HPV)予防ワクチン相談窓口について
1.県内の医療、予防接種後健康被害救済制度等の概要に関する一般的な相談
福岡県保健医療介護部がん感染症疾病対策課
電 話:092-643-3597
受付日時:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時(祝日、年末年始を除く。)
2.県内での学校生活に関する相談
福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課
電 話:092-643-3922
受付日時:月曜日~金曜日 午前9時~午後5時(祝日、年末年始を除く。)
3.予防接種の実施に関すること
大牟田市保健福祉部保健衛生課
電 話:0944-41-2669
受付日時:月曜日~金曜日 午前8時30分~午後5時15分(祝日、年末年始を除く。)
4.予防接種の基礎知識や子宮頸がん、HPVワクチンの基礎知識、予防接種後健康被害救済制度等の体系全般に関する相談
厚生労働省HPVワクチン相談窓口
電 話:0120-331-453
受付日時:午前9時~午後5時(土日祝日、年末年始を除く。)