ヒブ感染症
インフルエンザ菌b型(ヒブ)という菌が鼻やのどから入って起こる病気です。
日本では、年間約600人が重いヒブ感染症、特に細菌性髄膜炎になっています。細菌性髄膜炎は毎年約1,000人がかかりますが、60%がヒブによるものです。
集団保育の子どもは2~3倍かかりやすいです。
症状・経過
脳を包む髄膜、のどの奥の喉頭蓋、肺などに炎症を起こします。
細菌性髄膜炎になっても、早期の症状は熱と不機嫌くらいで、血液検査をしても風邪と区別できないことも多いです。
その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどが出てきます。
抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌も多く、治療が大変で、予防が一番です。
喉頭蓋になると大変重症になり、息ができなくなって死亡することも少なくありません。
合併症
効果と副反応
接種の方法
対象者
大牟田市に住民登録がある生後2月以上生後60月に至るまでの乳幼児。外国人登録の人も含みます。
接種スケジュール等
【標準的な接種回数】 | 接種区分 | 接種回数等 |
生後2月以上7月に至るまでの間 | 初回 追加 | 3回(27日以上の間隔をおく) 1回(初回(3回)接種から7月以上の間隔をおいて接種) |
【標準的な接種期間以外】
| 接種区分 | 接種回数等 |
生後7月以上12月に至るまでの間 | 初回 追加 | 2回(27日以上の間隔をおく) 1回(初回(2回)接種から7月以上の間隔をおいて接種) |
1歳以上5歳に至るまでの間 | | 1回 |
持参するもの
母子健康手帳と健康保険証などの大牟田市民であることが証明できるもの。
注意事項
- ワクチン接種を希望する際には、事前に医療機関に電話などで予約を行なってください。
- 体調の良いときに受けてください。
- 予診票は、医師への大切な情報です。よく読み、保護者が責任を持って記入しましょう。
- 予防接種法に基づく予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
- 予防接種の後に、熱が出たり、はれたり、しこりがでたりすることがあります。このため、接種前には、必ず医療機関から配付された注意事項を読んでください。また、接種前後は、医師からの説明を受けてください。
関連情報
一般社団法人日本ワクチン産業協会