- 令和7年9月現在、福岡県内で麻しん(はしか)の感染者が散見されています。定期接種の対象者は早めの予防接種を検討してください。
- 麻しんウイルスが原因で起こります。麻しんウイルスは感染力が大変強く、命にかかわる重症の合併症を引き起こすことも多く、大変危険なウイルスです。
症状・経過 感染して約10日間の潜伏期後に、熱、鼻水、咳、目やになど、風邪と似た症状が出ます。 発熱3~4日目から、体に赤い発疹が出て、口の中に「コプリック斑」と呼ばれる麻しん特有の白いブツブツがみられます。 高熱は7~10日間くらい続きます。熱が下がっても、3日経つまでは登園、登校ができません。 麻しんは、年齢にかかわらず重症になることがあります。特に妊娠中は大きな問題になります。
合併症 効果と副反応 麻しんはワクチンで予防できます。ワクチンを受けると、かかったとしても軽くすみます。 麻しんワクチンには、「麻しん単独ワクチン」と「麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)」がありますが、通常はMRワクチンを接種します。 副反応としては、接種後9日目くらいで、熱が出ることもありますが、通常は1~2日でおさまります。 けいれんなど普段と変わった症状がみられたら、接種医へ相談・受診しましょう。
| - 風しんウイルスによって急性の発熱と発疹を起こす病気です。
- 麻しん(はしか)ほどではありませんが、感染力が強く、症状の出ない人でも他の人にうつす可能性があります。
症状・経過 約2~3週間の潜伏期のあとに熱が出て、首のリンパ節が腫れ、体に赤い発疹が出てきます。発熱は通常3~4日間ですが、中には熱が出ない人もいます。 合併症 風しん脳炎が6,000人に1人起こります。 風しんが治って数週間後に、血が止まらなくなる血小板減少紫斑病が起こることも3,000人に1人みられます。 妊娠初期の女性がかかると、難聴、白内障、心臓病、精神運動発達遅滞などを持った先天性風しん症候群の子どもが生まれることがあります。
効果と副反応 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)が有効です。 接種後1週間くらいで5~20%の子どもが発熱しますが、通常は1~2日でおさまります。 けいれんなど普段と変わった症状がみられたら、接種医へ相談・受診しましょう。
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