カラムシにつく赤いアタマの黒いケムシは無毒
市内で、頭とお尻が真っ赤(鮮やかなオレンジ色)で、体が黒い(側面に白いライン状の模様あり)ケムシが大発生している地域があります。
今回確認されたケムシは、無毒で無害です。
ケムシを駆除するときは、薬剤の使用は最小限に抑えましょう。
生態系は絶妙なバランスで成り立っています。
殺虫剤を多用すると、生態系のバランスを乱し、逆に、望まない虫の大発生の原因になることがあります。
なお、市役所はケムシの駆除を行っていません。
※ ケムシには有毒のものもいますのでご注意ください。
気になるときはお気軽に市までご相談ください。
頭とお尻が赤いケムシについて
・このケムシはフクラスズメ(ヤガ科)というガの幼虫です。
・このケムシは毒針毛を持たず、無毒・無害です。
・カラムシなどイラクサ科の野草を好んで食べます。
・大食いで、葉を食べつくすと地面に降りてきて、次のカラムシを求めて道路を徘徊したりします。
以下のとおり人目に付きやすく、人から嫌われがちです(でも無毒・無害です)
・路上を徘徊するスピードは割と速く、ときおり鮮やかなオレンジ色の頭をもたげて振り回したりして、けっこう目立ちます。
・路上を徘徊する途中でよく踏みつぶされてしまいます。
・結構大きく・細長くなります。終齢幼虫(さなぎ直前の幼虫)は7センチメートルにもなります。
・敵(人間を含む)に気が付くと、頭をもたげて左右に振り回して威嚇します(でも無毒・無害です)。
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路上を徘徊していたフクラスズメの幼虫 | フクラスズメが好むカラムシ(野草) | ほとんど食べつくされたカラムシの葉とフクラスズメの終齢幼虫 |
フクラスズメ(成虫)について
・成虫は年2回(夏と秋)発生します。(つまりケムシも年2回発生します。)
・成虫で越冬します。
・成虫は4センチメートルくらいで、濃い褐色の矢じりのような形をしています。