はじめに
大牟田市では、シティプロモーションを進めるにあたり基本となるコンセプトやターゲットを明確化するとともに、それらを全市的に共有することによって、”選ばれるまち おおむた”の実現に向け、市の総力を挙げて取り組むことができるよう、大牟田市シティプロモーション戦略を平成29年4月に策定しました。
策定から3年が経過したため、これまでの取組みの検証と社会情勢の変化などを踏まえ、令和2年11月に本戦略の一部見直しを行いました。
シティプロモーションに取り組む背景
本市は、石炭産業の全盛期である昭和34年には、208,877人だった人口が、平成27年には、117,360人(国勢調査)へと一貫して人口が減少し続けています。あわせて、少子高齢化が進行しており、高齢化率は全国平均や福岡県平均と比べて高い数値となっています。
本市には、世界文化遺産に登録された三池炭鉱関連施設をはじめ、全国的に注目を集めているESD(持続可能な開発のための教育)や認知症支援に向けた取組みのほか、食べ物、祭り、自然環境、温暖な気候、住環境などの地域資源や魅力が多くあります。しかしながら、市内居住者であるがゆえにその魅力を十分に認識しておらず、また、市外居住者へ魅力が十分に伝わっておらず、まちのイメージが芳しくないという課題もあります。
こうした背景を踏まえ、大牟田市まちづくり総合プランや大牟田市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、「人口減少社会への対応」に向け、シティプロモーションに取り組むこととしています。
シティプロモーションの方向性
大牟田市がシティプロモーションにおいて目指す最終目標は、「市民の定住」(人口減少の抑制)と「市外からの移住者の獲得」(人口の増加)です。シティプロモーションは実施してすぐ成果が出るものではなく、中長期的に取り組むことでその成果を発揮するものです。
そのため、本戦略では、今回の戦略で目指すことと将来的に目指すことを明確にしながら取組みを進めます。
<シティプロモーションで目指すこと>
- ~この戦略で目指すこと~
- 市民の大牟田への愛着と誇りの醸成
- 市外から見た大牟田のイメージと知名度の向上
- ~”選ばれるまちおおむた”に向けた取組み~
- 地域資源の磨き上げ
- 生活便利性の向上
- イメージアップと効果的な情報発信
- おもてなし力の向上
- 産業の多様化による雇用の確保
- 教育・子育て環境の充実船
- ~将来目指すこと~
- 市民の定住(人口減少の抑制)
- 市外からの移住者の獲得(人口増加)
<シティプロモーションの方向性> - ~生活のしやすさにつながる魅力~
- 魅力1 便利なまち(交通・買い物・医療)
- 魅力2 子どもを育てやすいまち
- 魅力3 安心なまち
- ~大牟田に関心を持ってもらうきっかけとなる魅力~
- 魅力4 歴史・文化があるまち
- 魅力5 “食文化”があるまち
⇒魅力の発信によって、大牟田市に対するマイナスイメージを払拭へ
◆【大牟田市シティプロモーションの方向性】
- 「暮らすのにいいまち」ということを発信し伝えていくことに重点をおいたシティプロモーション
◆”選ばれるまち おおむた”の将来像
- 「暮らすのにいいまち」を軸としたプロモーションにより新しく行動を起こすときの候補地としてあがるまち
キャッチフレーズ・ロゴマークの設定
【キャッチフレーズ】
それなら、おおむた
大牟田市は、「交通アクセス良し、子育て環境良し、買い物しやすさ良し」と暮らしに寄り添う魅力がたくさんあります。
働く場所に迷ったら、子育て環境に迷ったら、遊ぶ場所に迷ったら。そんなときに、思い出してもらう魔法の言葉「それなら、おおむた」。
「〇〇〇〇 それなら、おおむた」と様々な場面に幅広く活用して、「それなら ロゴ」を広げましょう。
【ロゴマーク】
九州の中心という立地、「おおむた(OMUTA)」という響き、心弾む本市での生活等からインスピレーション。
「♪」をモチーフに、「OMUTA」の「O」と「M」を組みあわせ、さらに、響きから「O」を2つ重ねることで九州の中心「中心=へそ」を表現。
人の心を和ませ、感情をポジティブに変える効果のある「ピンク色」をベースに「ほほえみ・良識・質素」の色言葉を持つ「キューピッド・ピンク」を採用しました。
<大牟田市ロゴマーク及びキャッチフレーズの利用について>
「それなら、おおむた」のロゴマーク及びキャッチフレーズを、商品や印刷物に利用することができます。
詳しくは、下記のリンクからご覧ください。
「それなら、おおむた」ロゴマーク等の利用について
大牟田市公式キャラクター「ジャー坊」
市制100周年を記念して平成29年3月に誕生した「ジャー坊」は、老若男女問わず多くの人々から愛され、今や大牟田市のシンボル的な存在となっています。市内外において、本市のPRはもとより、教育、福祉、環境保全、安心・安全等、幅広い分野で活躍しています。
イベントや催し物で登場させたり、グッズ制作や印刷物などでイラストを利用するなど、「ジャー坊」の利活用を奨励しています。
【ジャー坊とは】
ギリギリ人間に見える姿に変化(へんげ)した大蛇の化身。炭鉱のまちの人々からもらったつるはしとヘルメットがお気に入り。まちの守り神なのだと言い張るが、その真相は定かではない。
本市出身の日野晃博さんが社長を務める株式会社レベルファイブに制作していただきました。
大牟田市の歴史や文化を反映させたキャラクターとしてデザインされ、名前は「大蛇山」(江戸時代から続く本市の代表的なお祭り)の蛇からとって「ジャー坊」と命名されました。
ジャー坊には、「子どもたちこそ未来そのもので、まちに力を与えるもの」、「子どもたちをはじめ、大牟田で暮らす人、働く人のちょっとした“力”や、何かしら“夢”のきっかけになれば」との想い・願いが込められています。
【ジャー坊の目的】
●子どもたちを笑顔に
●大牟田のイメージ・知名度の向上に
●大牟田を元気に
<派遣申請及びイラスト利用について>
「ジャー坊」をイベントや催し物に呼ぶことや、「ジャー坊」のイラストを商品や印刷物に利用することができます。
詳しくは、下記のリンクからご覧ください。
大牟田市シティプロモーション戦略