
「三井化学株式会社」環境課より片山萌夏さん、精密薬品課より緒方優真さんを講師に招き、三井化学株式会社大牟田工場で開催しました。
講話では、現在の仕事を目指したきっかけや仕事に対する思い、また子ども時代を振り返って今思うことなどを、身近な「先輩」としてお話していただきました。聞いている受講生の表情は真剣そのもの。今ははっきりした夢がないと思っている受講生も、講師お二人のお話に共感した様子でした。
体験では、普段は見ることのできない工場の中をバスに乗り見学。たくさんの配管がめぐらされた巨大なプラントを間近に見ながら原料製造の過程を知ることができ、受講生は興味津々で工場の説明を聞きました。
また工場で製造されているメガネレンズ材料の性能実験では、最先端の技術が使われているメガネレンズに実際に光を当て、レンズの色が変わる早さに受講生からは驚きの声が上がりました。
工場には幅広い種類の職種があり、たくさんの人に支えられているということを知り、受講生は将来自分が働くということを前向きにイメージできたようです。化学分野に興味がある人はより具体的に将来や進路を考える機会となり、充実した講座になりました。
Q1.チャレンジをしてみて、よかったことや大変だったことは何ですか。
A1.公資格取得への挑戦。試験勉強は大変でしたが、合格した時の嬉しさと達成感は最高です。
Q2.それぞれの仕事場で、どの作業が一番やりがいがありますか。
A2.どの作業もそれぞれやりがいがあります。例えば巨大な化学プラントの起動作業や停止操作は、とても高度な技術が必要で大変ですが、やり甲斐も大きいです。
Q3.三井化学で働いている人は何人いますか。
A3.社員は800人です。(その他、嘱託・派遣社員:約100名、協力会社社員:約1,500名)
Q4.日光で石の色が変化するのは何でですか。
A4.フォトクロミック材料というものがプラスチックメガネレンズ材料の中に入っているためです。フォトクロミック材料とは普段は透明ですが、紫外線のエネルギーを吸収することで発色する材料のことです。この材料は主にサングラスとして「調光サングラス」という名前でメガネ屋さんにて売られています。
Q5.1直・2直・3直の24時間交代は何人で回るのですか。
A5.プラントの大きさによって人数は違いますが、各直を2名~11名で担当しています。
Q6.樹脂とは何ですか。
A6.化学工場で取り扱う樹脂は合成樹脂と呼ばれるもので、基本的に石油などの化石資源を原料として人工的に作られた素材のことを指します。天然樹脂と比較し、安価で加工性にも優れており、私たちの身の回りで多く使用されるプラスチックとよばれるものは、この合成樹脂を加工しつくられた物を指します。
Q7.MRA液とMRB液の違いを詳しく教えてほしいです。
A7.三井化学では高屈折率メガネレンズは、大きく分けて「チオール」という化合物と「イソシアネート」という化合物を原料にしています。三井化学ではこのチオールをMRB液、イソシアネートをMRA液としています。チオールは屈折率を高めるために硫黄原子を含む化合物でできており、薄くて軽いレンズを作るのに必要な材料です。イソシアネートはチオールと反応し、丈夫なプラスチックとなり、強度を高めるために必要な材料です。この二つを化学的に結合させることで薄くて軽くて丈夫なメガネレンズ材料ができあがります。
Q8.この仕事についてよかったと思うことは何ですか。
A8.学生時代に勉強した専門知識や経験を活かしながら仕事で活躍ができることです。
Q9.化学工場で楽しいことは何ですか。
A9.工場は、夜になるとたくさんの照明が点灯して、昼と違って幻想的で綺麗な風景を間近で見ることができることです。
Q10.大学はどういう大学に行ったらいいですか。
A10.化学工場でどの様な仕事をしたいかによって、大学の選択も変わると思います。たとえば、プラントの設計やプロセスの開発をする人は理工系学部が多く、事務職の人は、文系が多いです。化学工場には多くの仕事があるので、どの大学に行ってもチャンスは必ずありますよ!
Q11.危険なガスとは、死ぬほど危ないですか。
A11.当工場では色んなガスを取り扱っています。単体で危険なガスや、他の物質と混ざる事で危険性が増すものもありますが、それぞれの特性に対応した取扱や安全対策を実施することで安全に使用しています。
Q12.有給はどれくらいとれますか。
A12.22日/年間 取得可能です。
Q13.初めから化学を勉強していなくても間に合いますか。どれくらいから勉強を始めれば良いですか。
A13.学生時代に化学を専門に学んでない人が、会社に入ってから本格的に勉強する人もいます。化学を学び始めるのはいつのタイミングでも大丈夫です!

福岡ソフトバンクホークス株式会社グラウンドキーピング室より西山修平さん、筑後事業推進部より山坂紗さんを講師に招き、タマホーム スタジアム筑後で、現在の仕事を目指したキッカケや、グラウンドキーパーや試合運営の仕事内容やお仕事に対する想いなどを子どもたちに分かりやすくお話をしていただきました。
職業体験では、実際にグラウンドへ!ベンチで順番を待ちながら、選手も行う準備運動を教えていただき体を温めました。場内アナウンス体験で名前を読み上げられた参加者は、ネクストサークルからマウンドへ向かい、マウンドからの投球体験をしました。実際に電光掲示板に名前が表示され、試合さながらの体験をすることができました。最後に、体験で使ったグラウンドを整備する様子を見学し、プロの技を間近で見ることができました!
参加者の皆さんは、体を思い切り動かしながら貴重な体験を楽しみ、普段見えないプロ野球を支える仕事について知り、将来の夢を考えるキッカケにもつながったようです。

Q1.グラウンドには、草が何でありますか?
A1.(西山さん)選手の安全性を守るため
Q2.グラウンドの野球選手が座る所には、なぜ砂がついているのですか?
A2.(西山さん)選手がプレーして頑張った証です
Q3.どうやって広い芝生をひいているのですか?
A3.(西山さん)大きな機械とたくさんの人が来て人力でひいています
Q4.ファールボールが駐車場にいって車に当たったらどうするんですか?弁償しますか?
A4.現地確認などを実施します。その後場合によっては弁償等
Q5.どうしたら野球選手になれますか?
A5.(西山さん)山盛りご飯を食べて、勉強して、返事挨拶をして、まわりに感謝の気持ちをもち、野球選手になりたいという気持ちを持ち続ける。
(山坂さん)当たり前のことをやる。当たり前のことが何かわからないときは、自分から行動する(尋ねるなど)
Q6.どうやったら野球が楽しくなりますか?
A6.(西山さん)楽しいと思い続けることが大事かなと思います。もしくは楽しいや得意なことを見つける(バッティング?守備?走る?試合に出て強い相手と戦うこと?)そうすると野球選手にどうしたらなれるのかにつながるかと思います。
(山坂さん)チームのみんなと協調しあって、元気よく大きな声を出して野球をする
Q7.何が一番大変ですか?
A7.(西山さん)選手によってグラウンドの好みがわかれるので、いろんな人が好きになってくれるグラウンドを表現すること。
(山坂さん)健康管理すること!風邪ひくと、他の人に迷惑かけたりするので…健康第一です!
第2回『駅員』8月20日実施

九州旅客鉄道株式会社より新大牟田駅の石松努駅長を講師に迎え、駅員になってからの想いなどをお話いただきました。また、駅の仕事のほかに働くことや学生と社会人の違いなどのお話もあり、子どもたちは将来をより身近に感じるキッカケになったと思います。
職業体験コーナーでは、辻 道和さん、平川 友也さんにもご協力いただき、切符の発券・販売や改札放送体験、ホームでの新幹線の見学を行いました。改札放送では、実際に駅構内に子どもたちの声が響き、駅の利用者へ新幹線の到着時間を案内しました!
参加者の皆さんは、講師からのクイズに答えながら駅の仕事を楽しく学び、体験では緊張しながらも放送に挑戦したり、普段見ることができない物ばかりで目を輝かせていました。

運行状況を確認

乗る駅と降りる駅を決めて切符を発券

改札放送では列車の到着時刻等を案内

切符販売では保護者へ入場券を販売

車掌さんの指さし確認

ホームで新幹線の見学
参加してくれた子どもたちの質問に講師の方から回答が届きました!

Q1.もし事故が起こったとき、駅員さんはどのような対応をするのですか?
A1.どこで事故が起こったのか?どういう理由で事故が起こったのか?列車の運転再開までにどれくらいかかるか?など、列車を利用するお客さまが知りたい情報を放送案内でお知らせしています。また、駅の近くで事故が起こった時は、その場所に行って警察や消防と一緒に原因などを調べたり、早く運転再開させられるように打ち合わせをしたりしています。
Q2.新幹線の駅員と鉄道の駅員は何が違いますか?
A2.どちらも同じ駅員さんなので、基本的には同じ仕事をしています。
Q3.1日に何台新幹線が来るのですか?
A3.新大牟田駅では、1日45本の新幹線が停車します。また、約60本の新幹線が新大牟田駅を通過するので、1日に約100本の新幹線が走っています。
Q4.好きな電車は何ですか?
A4.800系つばめが大好きです。
Q5.駅長さんは駅に毎日いますか?
A5.電車は毎日走っているので、毎日駅員さんが居ます。
第1回『美容師』7月30日実施

福岡美容専門学校より古賀大介さんを講師に招き、美容師を目指したキッカケや仕事に対する想い、美容業界の仕事についてや必要な資格の話などを子どもたちに分かりやすくお話をしていただきました。
職業体験コーナーでは、ヘアアレンジとカットのプロの技を見せていただいた後、参加者もマネキンを使って三つ編みなどのヘアレンジに挑戦しました!
参加者の皆さんは、真剣にメモを取りながら講師の話に耳をかたむけ、体験ではとても集中して、髪を結んだり、お団子にしたり・・・素敵な髪型のマネキンができあがっていました。美容師について知り、将来の夢を考えるキッカケにもつながったようです。

美容に関する仕事についてのお話

三つ編みの仕方を学びました

プロのはさみを使ってカット

マネキンを使ってヘアアレンジ体験

初めての三つ編みに挑戦

三つ編みのヘアアレンジ
参加してくれた子どもたちの質問に講師の方から回答が届きました!

Q1.ファイルを頭にのせたら、なんで爆発するんですか?
A1.摩擦による「静電気」によるものです。
Q2.大変だったセットはありますか?
A2.特に大変と感じることはありませんでした。お客様が喜ぶ姿を考えて、結婚式や成人式前のヘアセットは事前に打ち合わせや練習などを行い、しっかり対応をしました。
Q3.髪を切る時に気をつけていることはなんですか?
A3.一番はカウンセリングを大事にしています。その方のなりたい姿・雰囲気、お悩みやお困りごと、日ごろのお手入れなど、その方に合ったものを提供できるようにお客様の要望をしっかり聞き取るようにしていました。
Q4.美容師になって良かったと思う事は?
A4.お客様一人ひとりの笑顔を見れた時やへアスタイルを通して、印象が暗かった方がだんだん明るくなっていく姿、また結婚式や成人式、大切な方に合う前に来店いただくなど、この場では書ききれないほど、美容師になって良かったと感じました。
Q5.髪の毛が早く乾く方法は?
A5.毛先だけでなく根本も含めてしっかりとタオルドライを行ってください。また乾かす際は、毛先からではなく“根本”から乾かす。根本から乾かしていくと毛先も一緒に乾きはじめるので、最後が楽になりますよ。
Q6.髪の毛がさらさらつるつるになるシャンプーとトリートメントと髪の毛のケアの方法と物は?
A6.シャンプーやトリートメント・流さないトリートメントなどの商品については“美容室”にしか販売していない商品が理想です。金額は高いですが、その分効果は市販のものと比べると全然違いますよ。ケアの仕方については文章で表現するのは非常に難しいので、日ごろ行かれている美容室や理容室にぜひご相談ください。

来年度も、小学生・中学生を対象に開催を予定しています。お楽しみに!