生徒はリモートで、保護者は対面で学びました!
令和3年3月に出された「青少年の健全育成に関する県民意識等調査報告書」(福岡県青少年育成局政策課)によると、インターネット利用やメール・LINEのやりとりは、小学生から大学生までのすべてで使用率が増加していました。インターネット利用により友達との交流や生活を楽しむ機会が増え、自作物の発表の機会が増えたという発信者としての経験が増える傾向がみられたそうです。一方で、睡眠、読書、学習の時間が減っており、年齢が上がるほどその傾向が強くなる傾向が見られ、生活面の自己管理能力が求められます。
さて、ネット掲示板やSNSがさかんに使われるようになった頃から、様々な問題が多発し、深刻化していきました。フィルタリングのサービスや学校での情報モラル教育の実施など、様々な対応がとられていますが、課金による高額請求やネットいじめなどのトラブルも絶えません。
学習指導要領に、「情報モラルとは、情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度である」と述べられています。つまり、情報発信による他人や社会への影響について考えさせる学習活動、ネットワーク上のルールやマナーを守ることの意味について考えさせる学習活動、情報には自他の権利があることを考えさせる学習活動、情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動、健康を害するような行動について考えさせる学習活動などを通じて、児童生徒に情報モラルを確実に身につけさせるようにすることが重要であるととらえることができます。
これらに対応するため、5月21日(土)橘中学校では、NPO法人「子どもとメディア」から講師を招き、情報モラル教室が行われました。情報機器を使いこなす生徒に起こりうる危険や情報機器を使う上での責任について詳しく説明がありました。起こりうる危機から子どもを守るのが親の責任です。大牟田市でも「児童生徒の携帯電話の利用に関する指針」が出されておりますので、ぜひ、この機会に親子で確認してください。
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体育館では、保護者が対面で講義を受けました。講師の方から、情報を受け取ったときに必要なファクトチェックの大切さ、長時間の使用による体に及ぼす影響等について話がありました。 | 生徒たちは、リモートで講義を受けました。ネット依存外来の話など、身近にあることを知り、驚いていました。これから、情報機器との上手な付き合い方を親子で確かめ合ってほしいと思います。 |