令和2年7月豪雨による被災経験を振り返り、今、できる備えを!
令和2年7月6日に発生した豪雨で、みなと小学校は1階部分が浸水し、避難してきた人も含め約130名が一時孤立しました。子どもたちと教職員が校舎2階部分で、地域の方々が3・4階部分で一晩明かした後、自衛隊の方々に誘導され、ボートで救助されたという被災経験をしました。この経験を風化させないよう、昨年に引き続き、7月6日を「防災・減災を考える日」とし、全校集会、防災・減災学習、浸水や津波を想定した垂直避難訓練、保護者への引き渡し訓練とその後の集団下校訓練が行われました。
防災・減災学習では、大牟田市役所の防災危機管理室の職員をゲストティーチャーとして招き、三川地区公民館の館長をはじめ職員の方々、地域の方々約15名にも子どもたちと一緒に活動していただきました。
引き渡し訓練は、事前に訓練について保護者に周知し、都合のつく方に自家用車や徒歩で迎えに来ていただきました。
放課後、職員によるフィードバックが行われ、次につなげるために、うまくいかなかったこととその原因、改善策についての話し合いも行われました。
もしもの時に、今できる備えをするために、一人ひとりが折に触れて考え、行動していきたいものです。
3・4年生は、「非常用持ち出し袋に何を入れて備えるか」ということについてグループで考えました。避難所で退屈退屈しないためのゲームやスマホ、身体を清潔に保つためのタオルや衣類、生きていくための食べ物や水、情報を得るためのラジオ等、たくさんの意見が出ました。「家族をもって(連れて)いきたい。」という子どもらしい意見もありました。
低学年は荷物を持って3階、4階に移動しました。訓練の意味を考え、担任の先生の指示に従い、真剣に行動することができました。
車は一方通行で敷地内に入っていただきました。車を誘導する職員、「引き渡しカード」を受け取り、体育館で待つ子どもたちにアナウンスを行う教員、カードと名札を確認して児童を保護者に引き渡す教員と、役割が分担されていました。