大牟田の未来のためのアイデアを創り出そう!
大牟田市は、平成24年1月にすべての市立学校が一斉にユネスコスクールに加盟し、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進しています。
大牟田市教育委員会は、九州地方ESD活動支援センターとの共催で、7月28日(金)、「令和5年度 ユネスコスクール・SDGs/ESD交流会」を開催しました。
ESDは、SDGs(持続可能な開発目標)の17すべての目標の実現に寄与するものであることが、第74回国連総会(令和元年9月)において確認されています。「未来の大牟田について語り合い、学び合い、つながりましょう!」という呼びかけに賛同し、小・中・特別支援学校だけでなく、幼稚園や高等学校の先生方、市役所関係者、そして様々な企業や団体の方々など、約150名が出席されました。
開会行事の後、昨年度から橘中学校2年生に総合的な学習の時間にご協力いただいている、一般社団法人OMUTA BRIDGE の高口さんに、ジュニアシティメーカーの実践をご紹介いただきました。中学生が対話を通して生きる力を身につけていったこの事例を参考にしながら、7テーマ、17グループに分かれてワークショップを行いました.
ワークショップでは、各学校のユネスコスクール担当教員や九州地方ESD活動支援センターの職員が各グループのコーディネーターを務めました。まず、自己紹介と「防災・減災」「食」「キャリア」「まちづくり」など、テーマに関する各自の取組の紹介を行い、お互いの背景を知ることから始めました。次に、グループごとに、目指したい未来像を定め、それに向かってどんな取組が必要かを一人一人付箋に書き出し、自分にできることやみんなでできることについて協議しました。できることの協議が終わった後、コーディネーター以外は席を移動し、他のグループの協議内容について共有する時間もあり、活発な質問や意見、感想が出され、協議がさらに深まりました。参加された企業の社員さんからは、「いろんな立場から子どもを真ん中にすえて話をする、という貴重な経験をさせていただくことができた。」「総合職の社員は異動がつきものだが、どこの地域へ異動になっても役に立つ知識をいただいた。」などの感想をいただきました。
全体総括では、福岡教育大学 石丸哲史 副学長から「目標とする未来像から現在を見て、意図的、創発的に戦力を練ることが大切」と、この交流会を価値づけていただき、「組織を超えた横のつながりを大切にし、大牟田の新たな風土をつくってほしい」と伝えられました。
今後、子どもたちの未来に向けて大人たちが協働することで、持続可能な社会作りに貢献できるよう、それぞれの立場での取組がさらに推進されることを願っています。