今回応募いただいた皆さんは、「明るい選挙」というテーマから自分の身の回りや社会に目を向け、自分が感じたり考えたことから興味や関心を持ったこと、選挙について心に響いたことをポスターとして豊かに表現できていました。審査では、小学校から高等学校までの幅広い年齢の皆さんの作品を見させていただきました。応募作品にはそれぞれ、年齢に応じた表現のよさがあり、どの作品も「明るい選挙」という共通のテーマを自分なりに創造し構成を考えて描かれた作品ばかりでした。
審査にあたっては、次の3点を大切にしながら選考しました。
<明るい選挙啓発ポスターのねらいである「選挙が明るく正しく行われるように」呼びかける印象的なポスターである。><ポスターを見た人の心に選挙への思いや願いを伝えようとしている。><自分なりのアイディアが生かされ、色や形、文字などの構成を工夫している。>
全体的に、小学学校の作品では、青や緑、黄色等の色調を使い「選挙に行こう」「みんなで投票」など選挙への素直な気持ちを表現したポスターが多く見られました。
中学学校の作品では、人物や動物を大きく配置し、まとまりのある構図に「その一票の持つ力」「未来が変わる大事な一票」など、選挙の一票が未来を変えるなどの願いを伝えようとするポスターが多く見られました。
高等学校の作品では、「18歳の選挙権」や「未来を創る」「明るい未来」などの単純化した文字や図柄を使い選挙に対する自分の思いを大胆な図柄や配色で表現したインパクトのある作品が多く見られました。
審査を終わっては、ポスターの応募に当たって学校の先生方やご家族のみなさまのご指導やご助言に深く感謝いたします。
選挙啓発ポスターを描くことは、子どもたちが選挙のことや身の回りや社会のことに関心を持ち、自分が考えたことや回りの人々に伝えたいことを創意工夫して表現するものです。
「明るい選挙ポスター」の制作を通して、子どもたちが選挙に関心を高めながら、豊かで安心して生活できる社会をめざして成長してほしいと願っています。
令和5年 明るい選挙毛筆書写審査講評 大牟田美術協会会員 牟田口直美
「明るい選挙を推進する毛筆書写コンクール」審査講評を申し上げます。毎年、市内の小学校から多くの作品が寄せられ、今年も300点を超える作品が寄せられました。
文字文化を大切にしつつ、筆で書くことで自分を表現できる楽しさをこれからも続けてほしいなという願いを込めて、作品を選ばせていただきました。
小学生ならではの大胆さと、半紙いっぱいに元気に筆を運ぶ姿を想像しつつ、私自身も小学生の時、公募展に向けて手や服を汚しながら、何枚も何枚も書いていたことを思い出しました。
きっと、みなさんも楽しみながら、あるいは先生や家族にアドハイスをいただきながら、一生懸命書き上げた作品だと思います。
これからも是非、その「書を楽しむ心」を忘れず、筆を持ち続けていただきたいなと思います。