みなと小学校ー国土交通省ー山都町立矢部小学校
人権の花運動をご存じですか。人権の花運動は、花の栽培を通して、命の大切さや協力することの大切さを身につけ、優しさや思いやりの心を身につけることを目的に、昭和57年から実施されている、小学生を対象にした人権啓発活動です。福岡県では、平成20年から、太陽に向かって成長する「ひまわり」を人権の花としています。そして、啓発効果を高めるために、いくつかの学校で、自分たちが育てたひまわりから採れた種を風船につけて飛ばす活動を実施しています。
1年余り前の令和4年11月16日(水)、みなと小学校では、3年生の児童と福岡法務局柳川支局の方々、柳川人権擁護委員協議会の方々、人権・同和・男女共同参画課の職員が参加し、大牟田市人権の花運動閉校式と「人権の花 ひまわり」の種の風船飛ばしを行いました。風船には、持ち手となるひものところにミニ封筒を結びつけています。その封筒には、人権の花運動の紹介と子どもたちの手書きのメッセージが書かれていて、中に数粒のひまわりの種を入れました。
その数日後、その風船が、九州中央道の建設現場にたどり着いたそうです。そして、封筒の中の種を国土交通省 九州地方整備局 熊本河川国道事務所の方が植えて、ひまわりの花を育ててくださいました。ここまでは、よくある話です。
この九州中央道は、現在も建設中で、その一部の、九州中央自動車道(山都中島西IC~山都通潤橋IC)が、2月11日(日・祝)16時に開通します。そこで、国土交通省の方々の計らいで、九州中央道開通に向けたキャッチコピー「つなぐ九州中央道」に合わせ、風船がたどり着いた場所近くの山都町立矢部小学校とみなと小学校をオンラインでつなぎ、「ひまわりの種リレー式」が行われることになったのです。
1月11日(木)、このイベントが開催されました。はじめに、国土交通省の方からこのイベントの経緯と九州中央道の紹介がありました。「道路ができるという事は、地図に新しい線が入るという事」という言葉は、子どもたちの心に鮮明に残ったようです。

九州中央自動車道についての説明

ひまわりの種リレーの説明
次に、みなと小学校から種を飛ばした理由の説明を行った後、届いた種を育て、この夏、その種を採取した国土交通省の方から矢部小学校の児童にひまわりの種が贈呈されました。矢部小学校の子どもたちは、春になったら学校近くの『道の駅「通潤橋」』の敷地内に種をまく予定にしています。
お互いの市町や学校紹介の後、質問タイムもあり、楽しい時間はあっという間に過ぎました。
時をつなぎ、場をつなぎ、心をつないだこのイベントにご協力いただいたみなさま、子どもたちに夢を与えてくださり、ありがとうございました。