主な事業につきましては、参考資料「令和6年度当初予算(案)における主要な事業」に基づき、ご説明いたします。
令和6年度におきましては、「若者が夢を持って働くまちづくり」、「子育て世代に魅力的なまちづくり」及び「誰もが安心して元気に暮らせるまちづくり」の3つのまちづくりを進めるとともに、「まちなか再生による活性化」や「災害につよいまちづくり」にしっかりと取り組んでまいります。
それでは、主な取組についてご説明します。まず、「若者が夢を持って働くまちづくり」でございます。
新大牟田駅産業団地等への企業誘致を進め、新たな雇用の創出と市内企業との取引拡大による地域経済の活性化を図ってまいります。
また、イノベーション創出拠点「aurea(アウレア)」内に、経営の効率化や技術開発など中小企業が抱える様々な課題に対して、相談・支援を行うワンストップ産業支援窓口、(仮称)大牟田市ビジネスサポートセンターを新たに設置し、市内企業の支援に取り組んでまいります。
さらに、企業合同面談会や合同会社説明会、産業フェスタ等の開催、さらには、市内企業の積極的なインターンシップの受入れに対する支援を行い、地域企業への就業促進を図ってまいります。
加えて、意欲ある農業者の支援としまして、認定新規就農アドバイザーによる支援や、省力化・効率化のためのスマート農業機械等の導入支援を行いますとともに、有害鳥獣による農林水産物の被害の軽減に向け、情報伝達や駆除に係る体制の強化に取り組んでまいります。
次に、「子育て世代に魅力的なまちづくり」でございます。
妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援としまして、身近な伴走型の相談支援と経済的支援を一体的に行うとともに、妊婦健診や産婦健診の充実に取り組んでまいります。
また、安心して子どもを産み育てることができ、子どもが誰一人取り残されることなく健やかに成長できるまちの実現に向け、本市独自の子ども・子育て応援条例の普及啓発を行うとともに、新たな学童保育所の整備、夏休み児童預かりモデル事業の拡充を進め、学童保育所の待機児童ゼロを目指してまいります。
さらに、子ども医療費については、令和7年1月から、就学前までを無償化するとともに、小中学生の自己負担額についても入院を無料、通院をひと月あたりワンコイン(500円)とし、支援を拡充いたします。
このほか、子育て世帯の住宅改修への支援、子どもの出生や入学をお祝いするため、記念品やお祝いの品の贈呈などを実施してまいります。
学校教育の充実につきましては、小中一貫教育制度の導入を進めるとともに、義務教育学校の設置に向けた取組を進めてまいります。
また、誰一人取り残さない学びの保障としまして、不登校児童生徒の多様な学びの場を確保するため、校内教育支援センター「ハートフルルーム」を設置するとともに、スクールソーシャルワーカー及びスクールカウンセラーの充実や、学習指導員の配置を行ってまいります。加えて、4月に開校予定の夜間中学「ほしぞら分校」において、学び直しを支援するとともに、不登校生徒の受け入れを行ってまいります。
次に、学力の向上につきましては、習熟度別や課題別の少人数授業を引き続き実施するとともに、小・中学校へのスタディサポーターの派遣のほか、授業でのデジタル教科書の活用、タブレット端末で使用できる学習支援アプリの家庭学習での活用などを進め、児童生徒の学力の向上を図ってまいります。
このほか、物価高騰による保護者の負担軽減のため、給食費の一部について引き続き支援を行います。
続きまして、「誰もが安心して元気に暮らせるまちづくり」でございます。
まず、地域コミュニティの活性化を目指し、地域の自主的な取組への支援を行うとともに、地域コミュニティ組織が維持管理する防犯灯の電気料を全額市で負担することにより、地域コミュニティの負担の軽減を図ってまいります。
次に、健康づくり・フレイル予防への取組としまして、ウォーキング等の運動の促進や健康に関する測定・相談などを行い、健康づくり活動に取り組む市民の増加を目指してまいります。
また、地域共生社会の実現に向けた仕組みづくりとして、事業者が合理的配慮の提供を行う際の費用を助成し、障害のある方の社会参加に向けた環境整備を進めてまいります。
さらに、人と環境にやさしいまちへといたしまして、ゼロカーボン都市に向けて、EV車の普及のため、充電設備の設置促進に向けた検討や市民のエコ行動の実践につながる取組を進めるほか、危険な暑さが見込まれる時に開設するクーリングシェルターの指定と、周知啓発を図ってまいります。
また、令和10年度の供用開始に向け、大牟田・荒尾清掃施設組合が取組む新たなごみ処理施設の整備を進めることとしております。
次に、「まちなか再生による活性化」についてでございます。
官民連携による将来ビジョンに基づく取組や、若者が主体的にまちづくりに取り組む仕組みづくりを進めるとともに、賑わいの創出に向けたイベントの開催や若者が集まる場づくり等に取り組むことにより、まちなかの再生・活性化を図ってまいります。
また、延命公園エリアの魅力創出としまして、市民体育館の跡地に新たな駐車場や芝生広場の整備を進めるとともに、公園内にインクルーシブ遊具や案内板の設置などを進め、公園内における各施設の回遊性を高めることにより、更なる魅力向上につなげてまいります。
加えて、総合体育館「おおむたアリーナ」のオープニングイベントを皮切りに、トップレベルの大会の開催や選手との交流機会を創出し、スポーツを通じたまちの賑わいや地域経済の活性化を図ってまいります。
次に、「災害につよいまちに向けて」、排水対策基本計画に基づき、ハード・ソフトの両面から効果的・効率的な対策を実施し、浸水被害の軽減を図ってまいります。
令和6年度は、引き続き、三川新ポンプ場建設や三田堤の改良工事等に取り組むほか、新たに白川ポンプ場のポンプの増設や歴木地区の樋門増設、船津新川堤防嵩上げ工事等に取り組んでまいります。
最後に、「わたしたちのまちの魅力をもっと知ってもらうために」、おおむたPRキャンペーンにおいて、本市の住みやすさや観光資源などをメディアやイベントを活用してPRすることにより、本市の知名度向上とイメージアップを図ってまいります。また、市公式観光サイト「おおむたOne plate」をはじめとした情報発信や、来訪者の市内飲 食店等利用を促すクーポンの発行を行い、交流人口の拡大を図ってまいります。
あわせて、移住支援制度やおためし居住の仕組みを活用し、移住人口の増加を図るほか、若い世代をはじめとする市民が本市の魅力を再認識し、郷土への愛着や誇りを醸成する機会を増やすことにより、本市への定住を図ってまいります。
これらの取組を進め、市民の皆様が安心安全に生活でき、魅力的なまちを創るとともに、将来を担う子どもたちやお孫さんたちが、この豊かな大牟田で安心して仕事をしながら生活できる未来を目指してまいりたいと考えております。