臥龍梅(がりゅうばい) [県指定天然記念物]
指定年月日:昭和33(1958)年3月20日
所 在 地:大牟田市大字今山2538番地(普光寺境内)
樹 齢:450年以上
臥龍梅とは
一般的な梅の木のうち、幹や枝が地上を這い発根して母樹から独立したものを、その様相が伏せた龍に見えることから特に「臥龍梅」と呼びます。梅の古木ほど臥龍の性質を現しやすいとされ、わが国では、藤川天神(鹿児島県東郷町)の臥龍梅が最大のものです(『日本の天然記念物』第五巻)。
ココに注目!!
樹齢450年以上と推定される古木で、規模の大きな伏条性(日陰でも生育が良く、親木から出た下木が繁茂しやすい性質)を持つなど学術的にも大きく評価されています。母樹の古幹が地面を這い広く大きな17株の叢をなし、全長24mに及ぶ大小の株が連なっている様子はまさに龍が伏せているように見えます。
毎年早春の二月下旬頃には見事な八重咲き紅花をつけ、大牟田市内外から多くの人々が訪れます。
参考文献:大牟田市教育委員会1986『大牟田市の文化財』
中島英男2017「普光寺の臥龍梅」『改訂版おおむたの宝もの100選』海鳥社