「命の大切さを次世代へ伝えたい」と願うご両親の想いを受けて
金泉寺(大牟田市櫟野1322)の住職、遠山良徳さんは、自らを「ボランティア和尚」と名乗り、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、朝倉豪雨、能登半島地震などの被災地に行き、ボランティア活動を続けられています。絵本『ふしぎな光のしずく~けんたとの約束~』を執筆された田村孝行さん・弘美さんと宮城県大崎市で出会い、以後、交流を続けられています。この絵本は、2011年3月11日に起きた東日本大震災において大切な息子さんを津波で亡くされた田村ご夫妻の経験をもとに、何気ない穏やかな日常を送れることの幸せと親の愛情の深さ、そして、自分の命を守ることの大切さを伝えている物語です。2024年3月に金港堂出版部から出版されました。
8月29日(木)、「田村孝行様・弘美様及び遠山様からの絵本の寄贈式」が行われました。絵本寄贈の趣旨説明の中で遠山さんは、「自分の命を守るのは、自分であること。田村ご夫妻と亡くなった長男の健太さん、3人の想いをしっかりつないでいきたい」と話をされました。話に対し教育長は、「田村ご夫妻の息子さんを想う熱い気持ちや感動を届けたいという遠山さんのやさしい気持ちが伝わってきた。早速、各校の図書室に配架させていただきたい。」と述べました。
東日本大震災を教訓に、我が子の命を未来に生かすために作られたこの絵本を、たくさんの人に読んでいただきたいと思います。