炭鉱電車の魅力をたくさんの人に伝えたい!という願いを込めて
「NPO法人炭鉱電車保存会」は、この度、三池炭鉱専用鉄道の景観と炭鉱電車を後世に残し、地域のまちづくりに寄与することを目的に、炭鉱電車の写真や記事を収録した小冊子「炭鉱電車図録vol.3」を制作されました。
この小冊子は、大牟田市石炭産業科学館で毎年開催される「夏の鉄道展」に合わせ、2022年から毎年発行されています。今回は、炭鉱電車保存施設「炭鉱電車ステーションゼロ」に保存されている2両の炭鉱電車(最後まで現役で活躍した11号と19号)の写真、保存会のメンバーによる3つの連載シリーズが掲載されており、炭鉱電車の魅力が満載されています。
9月2日(月)、NPO法人炭鉱電車保存会と同会の賛助会員で「炭鉱電車ステーションゼロ」を開設された白石ホールディングス株式会社からの図録の贈呈式が行われました。図録寄贈にあたってNPO法人炭鉱電車保存会の理事長藤原義弘さんの、「保存会メンバーのネットワークのおかげで、今年も図録が完成した。たくさんの子どもたちに炭鉱電車のことを知ってもらいたい。」という話に続いて、白石ホールディングス株式会社代表取締役白石政嗣さんは、「町の一企業として地域貢献することで、大牟田の子どもたちに自信と誇りを持ってほしい。」と話をされました。
寄贈いただいた60冊は、市立学校へ2冊ずつ、大牟田市立図書館に2冊配架されます。谷本教育長は、「炭鉱電車ステーションゼロ」では、図録に掲載されている炭鉱電車の実物に触れ、乗車して、汽笛を鳴らすこともできる。多くの児童生徒に図録に関心をもってもらい、イベントがある時に訪れてほしい。」と述べました。