司法制度への興味関心を高めることができました!
福岡地方裁判所大牟田支部は松原中学校の近くにあり、その庁舎内には、福岡家庭裁判所大牟田支部と大牟田簡易裁判所が併設されています。社会科の公民で裁判の意義としくみについて学習している松原中学校3年生は、学びをさらに深めるため、この裁判所を訪れました。
はじめに、担当の永吉さまから裁判所の種類や裁判のしくみ、民事裁判と刑事裁判の事例、法廷の配席、裁判員制度等について話をしていただきました。生徒たちは、教科書で学んだことを再確認したり、実際に裁判をイメージしたりしながら話を聞くことができました。
次に、木戸口裁判官や松岡書記官が、生徒たちが事前学習で作成した質問に答えてくださいました。「判決に悩むとき、どう判断を下しますか。」、「刑事訴訟で黙秘権を行使された場合、困ることはありますか。」、「一つの裁判にどのくらいの時間を要しますか。」等の質問に対し、よりよい判決につながるように法律の解釈に重きを置いていること、そのために調査・研究を怠らないこと、「疑わしきは罰せず」の原則に従っていること等、裁判官としての基本姿勢を丁寧に教えていただきました。また、この仕事に就こうと思ったきっかけやこの仕事をやっていてよかったと思うこと、どうしたらこの仕事に就けるか等、キャリアに関する質問もありました。
裁判員制度の意義を確認し、「将来、裁判員に選ばれたときは、ぜひ参加し、裁判官とともに証拠を調べたり被告人や証人への質問をしたりして、被告人が有罪か無罪かを判断してほしい。」という話もありました。
最後に、希望者には法服を羽織らせていただきました。
日本の将来を担う中学生が裁判を身近に感じたり、職業や将来の進路について考えたりする絶好の機会となりました。裁判所の皆さま、ありがとうございました。