(2)大牟田市動物園整備基本計画の進捗状況
モルモット、レッサーパンダ、キリン舎について新たに整備する計画を進め、見直しもあったと伺っている。現在どうなっているのか、施設をいつまでにどのように整備する計画か、見直しの経過や概要は?
大牟田市動物園については、昭和16年の開園以来、80年余りとなり、大牟田市民はもとより近隣からも多くの方にご来園いただいております。近年では、映画「いのちスケッチ」の舞台になるとともに、環境エンリッチメントやハズバンダリートレーニングなど「動物福祉を伝える動物園」として、全国でも大きく注目を集めております。
このような中、平成4年の大規模リニューアルから30年余りが経過し、園内施設の多くが老朽化しております。また、飼育動物数の減少や高齢化も進み、動物福祉を推進していくための飼育環境整備が課題となっております。
こうしたことを踏まえ、令和5年9月に大牟田市動物園整備基本計画を策定し、令和8年度までにモルモット、レッサーパンダ、キリンの3種の飼育施設を整備する方針としたところです。
しかしながら、具体的な飼育施設整備の設計を行う中において、近時の物価高騰の影響等もあり、整備費用が大きく増高することが見込まれることとなりました。
このため、動物園指定管理者とも協議を進めながら、整備内容等の再検討や事業費の縮減等の検討を進めてまいりました。
その結果、整備方針を一部見直し、令和7年度から8年度にかけて、モルモット及びレッサーパンダの2つの飼育施設の整備に取り組むこととするとともに、キリンの飼育施設に関しては、引き続き有利な財源の活用検討を進めながら、令和9年度以降に整備することとしたいと考えております。
私は、動物園が、これまでの動物福祉の取組みを継続しながら、これからも市民に憩いの場、癒しの場を提供し、市民に親しみ愛される施設でありたいと考えております。
このようなことを踏まえ、動物園整備に当たりましては、本市の貴重な地域資源、いわゆる地域の宝として、さらなる魅力向上を図り、これからも来園者に楽しんでもらう施設を目指してまいりたいと考えております。