三池炭鉱宮原坑にて北九州市の小学生にボランティアガイドを行いました!
本年度も「明治日本の産業革命遺産」福岡県世界遺産連絡会議主催の「世界遺産キッズアカデミー」が開催されました。この事業は、駛馬小学校の6年生と北九州市、中間市の小学校の3校が参加し、それぞれの地域にある「世界遺産の構成資産」について学習するとともに、学校間の交流を行うことにより世界遺産の価値を次世代へと継承することを目的としたもので、令和3年度から始まりました。
講座は3回シリーズで、全てオンラインで実施されました。第1回は北九州市の「官営八幡製鐵所」について、第2回は中間市の「遠賀川水源地ポンプ室」について、そして、第3回は大牟田市の「三池炭鉱・三池港」についてです。どの回もそれぞれの専門家から講話を聞き、分からないことは質問をして学びを深めてきました。
講座修了後、それぞれの地域にある世界遺産について学習し、11月29日に学習の成果をオンラインで発表したところです。
12月3日に北九州市立花尾小学校の5年生99名が宮原坑を訪れ、12のグループに分かれて駛馬小学校6年生の子どもボランティアガイドと交流しました。
駛馬小学校の児童は、代々受け継がれてきたガイドに加え、自分たちで作成した「ナゾトキカード」を使って花尾小学校の児童を案内しました。説明を聞きながらクイズの答えを穴埋めしていくと、最後に世界遺産にまつわるメッセージが現れるという素敵なカードです。話を聞いてクイズに答えたり、クイズの答え合わせをしてメッセージを確認したりして、1時間という交流の時間はあっという間に過ぎました。
ガイドを受けた花尾小学校の児童は、「オンライン発表会で駛馬小学校の発表を聞いた後だったので、宮原坑に来て、気になるところを確かめられてよかった。」「ガイドがわかりやすかった。楽しい思い出ができた。」等、感想を発表しました。花尾小学校の先生からは、「6年生の分かりやすい説明もさることながら、おもてなしの気持ちが伝わり、温かい気持ちになった。」と子どもたちのガイドを高く評価していただきました。
交流の実施に当たり、お世話になった福岡県九州国立博物館・世界遺産室、大牟田市役所世界遺産・文化財室の皆さま、子どもたちに貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。