令和2年7月の豪雨災害から今年で5年を迎えることになります。
改めて、災害でお亡くなりになられたお二人の方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
本市では、豪雨災害以降、復旧事業に懸命に取り組むとともに、被災された皆さまの生活再建に向けた支援に取り組んでまいりました。
また、令和2年7月豪雨災害検証委員会の提言を踏まえ流域治水の観点から総合的に浸水被害の軽減を図ることとし、令和5年3月に策定した「大牟市排水対策基本計画」に基づき、ハード・ソフトの両面から、効果的・効率的な浸水対策を実施し、災害に強いまちの実現に向け取り組んでいるところです。
令和6年度のハード対策においては、主に、「溜める」対策として、三田堤や小野ため池の貯留効果を高める工事を、「排水する」対策として三川新ポンプ場の建設工事や白川ポンプ場のポンプ増設による機能増強工事などを実施しています。
また、「流す」対策として、歴木の樋門増設、船津新川堤防嵩上げや市内水路の改修などの工事に着手しております。
なお、小野ため池の工事は令和6年度末に完成し、三田堤は本年6月末の完成を予定しており、三川新ポンプ場につきましては、令和8年度の試運転を予定しております。
令和7年度は、手鎌野間川の関連工事として堤防道路拡幅工事や歴木地区・八江町地区の水路改良工事などに取り組むとともに、流域治水の考え方に基づき、三井化学株式会社大牟田工場が実施する雨水貯留浸透施設(オンサイト施設)整備を協働して実施してまいります。
次に、ソフト対策としまして今年度も引き続き、防災士の養成講座やスキルアップ研修の開催、地域・学校における防災訓練及び防災教育の開催支援等による地域防災力の強化に取り組んでいます。
また、職員を対象とした訓練・研修の実施、防災マスター養成塾の開催など、災害対応力の高い人材育成にも努めてまいります。
加えて、来月の2日には出水期に向けて万全な体制をとるため、本市及び大牟田警察署や陸上自衛隊などの関係機関と協力し、災害対策本部設置運営訓練を実施することとしてします。
今後も、着実に浸水対策を進め、防災・減災対策にしっかりと取り組み、災害に強いまちを目指してまいります。
引き続き、市民の皆さまの、ご理解、ご協力をお願い申し上げます。