大牟田を創る子どもたちに伴走するわたしたちにできること!
大牟田市は、平成24年1月にすべての市立学校が一斉にユネスコスクールに加盟し、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進しています。
大牟田市教育委員会は、九州地方ESD活動支援センターとの共催で、7月31日(木)、おおむたハイツコンベンションホールにて「令和7年度 ユネスコスクール・SDGs/ESD交流会」を開催しました。
本交流会は、大牟田市内の様々なステークホルダーが、子どもたちの将来のために連携を深めることを目的として実施しています。本年度は、小・中・特別支援学校だけでなく、幼稚園や高等学校の先生方、市役所関係者、そして様々な企業や団体の方々、そして、ありあけ新世高等学校や大牟田高等学校、三池高等学校の生徒など、約150人が参加しました。

谷本教育長の挨拶
開会行事の後、大阪・関西万博での発表を7月18日に終えたOMUTAジュニアシティメーカー(O-JCM)のメンバーのうち、高校2年生の木村さんと中野さん、伴走してくださった一般社団法人OMUTA BRIDGEの 菅原さん、高口さんに「対話と共創」をテーマに実践発表していただきました。その後、この事例を参考にしながら、12の円卓に分かれ、各学校のユネスコスクール担当教員や九州地方ESD活動支援センターの職員が各グループのコーディネーターを務め、約1時間グループセッションを行いました。「最初からあきらめない。他者の意見を否定せず、上手に受けとめる。」、「日頃から、話しやすい環境と雰囲気づくりを心がける。」「対話を重視したコミュニケーション活動から、新しい価値を創造する。」等、実践発表からの気付きをもとに、今後職場や生活の中で取り入れていきたいことを一人一人付箋に書き出し、自分にできることやみんなでできることについて交流しました。

グループセッションの様子(グループ6)

グループセッションの様子(グループ8)

付箋に書かれた様々な考えやアイデア
昨年度から実施しているブースセッションでは、12の団体、企業等がブースに分かれ、1回15分ずつ、3セッション、業務や製品、取組等を紹介しました。参加者は関心のあるブースを選んで説明を聴く中で、どんな連携ができそうか、参考事例となりうるか、質問を交えながら考えることができました。

三井三池製作所のブース

大牟田ガスのブース
ブース展示してくださった12の企業、団体等 大牟田ガス株式会社 | 大牟田柳川信用金庫 | 大牟田リサイクル発電株式会社 |
株式会社三井三池製作所 | 九州電力株式会社 | 済生会大牟田病院 |
田辺工業株式会社 | デンカ株式会社 | JICA九州 |
大牟田市動物園 | 大牟田市立図書館 | ともだちや絵本美術館 |
全体総括として、福岡教育大学の石丸 哲史 副学長から、「O-JCMの活動は、教育課程の内と外や、学校教育と社会教育の垣根を越えて行われたことに価値がある。総合的な学習の新たな学びの在り方を提案していただいた。子どもが育つためには、大人の立ち位置として、前から手招きする人と後ろからやさしく背中を押す人が必要。この場に集まっている人は、どちらの立場も演じることができるはず。大人も問題解決に向け、行動してほしい。」とお話いただきました。

福岡教育大学の石丸副学長による全体総括
今後、大人たちが子どもたちに伴走し、持続可能な社会づくりに貢献できるよう、それぞれの立場での取組がさらに推進されることを願っています。