市長報告・発表案件
(1)令和7年度大牟田市総合防災訓練の実施について
11月16日に開催する令和7年度大牟田市総合防災訓練について説明します。
令和7年度大牟田市総合防災訓練について説明します。
総合防災訓練は、大牟田市地域防災計画に基づき、大牟田市において発生するおそれのある災害に対し、防災関係機関が協力して総合的に防災訓練を行うことにより、災害時における応急対策の強化、市民の防災意識の高揚及び地域における防災力の向上を図ることを目的に実施し、今回は50機関、延べ人数で約900名が参加を予定しています。
また、全市をあげての訓練は2年に1回実施することとしており、令和5年10月29日以来の開催となります。
日時等については、令和7年11月16日(日)、市内大正町の大正小学校において10時から実施する予定です。
今回の訓練では、体育館において地域の訓練を実施し、大雨により市内全域で浸水害、土砂災害が発生したと想定し、地元の大正校区及び中友校区まちづくり協議会が合同での地域住民避難誘導訓練を実施するとともに、松原中学校の生徒の皆さんも加わった避難所設置運営訓練等を実施します。
加えて、障害のある方も参加いただき、福祉避難所移送訓練や大牟田市社会福祉協議会によるボランティアニーズ調査訓練も行われます。
一方、グラウンドにおいては、島原半島の活断層を震源とする地震の発生による震度6強の揺れと津波警報が発表されたと想定し、速やかに災害対策本部を設置し、自衛隊や警察、福岡県をはじめとした防災関係機関による訓練を実施します。
具体的には、ガスや電力などの復旧訓練、救援物資の供給訓練、消防団による放水訓練のほか、陸上自衛隊や警察、消防本部、医師会、市立総合病院などによる救出・救護訓練やドローンを使用した被害状況の偵察訓練などが行われ、普段間近で見ることのできない訓練を見学できる内容となっています。
展示・体験コーナーでは、災害時に活躍する車両展示や水消火器・煙体験をはじめとした様々なブースを21コーナー設置する予定です。
そのほか、自衛隊によるカレーライスの炊き出し訓練も実施されます。
子どもから大人まで防災について楽しく学べる内容となっており、ぜひ、多くの方にご来場していただき、ご家庭や地域の災害の備えに役立てていただきたいと考えております。
(2)世界遺産登録10周年事業「夜のランタンフェス」について
世界遺産登録10周年記念事業第10弾となる「夜のランタンフェス」について報告します。
世界遺産登録10周年記念事業として、令和7年11月21日(金)~23日(日)までの期間、宮原坑と三池炭鉱専用鉄道敷跡を「光の線路」に見立てたライトアップを行います。
このライトアップでは、宮原坑第二竪坑櫓の周辺に「竹あかりフォトスポット」を4カ所設置するほか、複数の竹灯籠や誘導ランタンを設置します。
また、三池炭鉱専用鉄道敷跡の上に灯火(ともしび)カップ200個を設置し、線路敷の約200メートルを光で演出します。
併せて、宮原坑第二竪坑櫓を光で浮かび上がらせ、「光の櫓と巻揚機室(まきあげきしつ)」、そして、「光の線路」という、新たな三池炭鉱の魅力をアピールします。
なお、22日(土)には、キッチンカーや飲食メニューの提供、物産販売も予定をしております。
登録10周年を迎えたこの機会に、新たに宮原坑と三池炭鉱専用鉄道敷とを光で結ぶという演出によって、かつて、この地で石炭が産出され、運搬されていた歴史に思いを馳せていただく機会になるものと考えております。
多くの皆さんに「夜のランタンフェス」においでいただき、この貴重な財産を次世代に引き継ぐ大切さを改めて認識する機会になることを期待しております。
記者クラブからの質問
大牟田市役所における女性職員の活躍の状況についてお尋ねします。
本市の全職員に占める女性職員の割合につきましては、本年4月1日現在、33.3%となっており、10年前の平成27年度の27.7%と比較して、5.6ポイント上昇しております。なお、採用試験の結果に基づき、男女を問わず採用者を決定していることから全職員に占める女性職員の割合についての、目標は定めておりません。
また、管理職に占める女性職員の割合は、本年4月1日現在、16.7%となっており、10年前の平成27年度の5.6%と比較して、11.1ポイント上昇しております。なお、目標数値につきましては、「大牟田市特定事業主行動計画」において令和8年4月1日現在で15%を目標としており、すでに、今年度において達成している状況です。
加えて、性別にかかわらず、職員がワーク・ライフ・バランスを保ちながら、能力を最大限発揮できる、「働きやすい職場環境」が重要であると考えております。
このため、大牟田市特定事業主行動計画に基づき、「育児等に関する休暇制度の周知・啓発・取得促進」、「時間外勤務等の縮減」、「年次休暇等の取得促進」などに取り組んでいます。
あわせて、「魅力ある職場づくり」に向けた、管理職員への研修や各職場での実践を通じて、誰もが話しやすく、助け合いながら、能力を発揮することができる職場づくりに取り組んでいるところです。
日本で初めて女性首相が誕生したことに対する受け止めや期待、市にどんな影響や刺激が生じそうか、伺います。
石破茂首相の退陣に伴い、10月21日に行われました首班指名選挙を経て、第104代内閣総理大臣として、高市早苗 自民党総裁が指名されました。我が国初の女性首相の誕生となり、日本の憲政史に新たな1ページを刻まれたと感じております。
10月24日には、就任後初となる所信表明演説が行われ、「責任ある積極財政」で暮らしや未来への不安を希望に変え、強い経済をつくるという決意を表明されていました。
また、女性特有の疾患について、診療拠点の整備や研究、人材育成に取り組む「女性の健康総合センター」の成果を全国展開することを提唱されるなど、女性ならではの視点による政策について触れられており、今後、様々な分野でより一層女性の活躍が促進されることを期待しております。
一方で、いわゆる「少数与党」であることから、予算案や法案の採決には、野党への丁寧な説明により、より幅広い協力を得ることが欠かせない状況は今後も継続することとなります。与党・野党がともに手を携え、国民の生活、そして、日本の将来のため、いま成すべきことにしっかりと取り組んでいただきたいと考えております。
私としましては、市民生活の喫緊の課題である物価・エネルギーの高騰について、早期に対策を実現されることを期待するとともに、今後の国の施策に適切な対応を図りながら、市民生活の安定に努めてまいりたいと考えております。
その他