青少年によるインターネット上で行われる賭博の防止
近年、インターネット上で気軽に行えるオンラインカジノなどの賭博が蔓延し、特に青少年の間で深刻な問題となっています。冬休みを控え、ご家庭で子どもと接する時間が増えるこの時期に、改めて賭博行為の危険性と、子どもを犯罪から守るための保護者の方の役割についてご理解いただき、啓発にご協力をお願いいたします。
日本国内からインターネットで賭博を行うことは犯罪です
オンラインカジノ、バカラ、スロット、スポーツベッティングなど、その名称や内容にかかわらず、日本国内からインターネットに接続して賭博を行う行為はすべて犯罪です。
軽い気持ちで始めた賭博が、子どもの将来を大きく狂わせる可能性があります。
実際に確認されている深刻な事案
警察庁によれば、インターネット上の賭博が、より深刻な犯罪の「入口」となっている実態が確認されています。
• 【事例1:金銭窃盗と常習賭博】
• 中学生が、初めはお小遣いを原資としていたものの、足りなくなり親の財布から金を抜き取ってオンラインカジノで賭博を行い、常習賭博罪の疑いで児童相談所に通告されました。(当該中学生は小学生の頃から利用)
• 【事例2:詐欺による電子マネー等詐取】
• 高校生が、オンラインカジノで使う金を得るために、女性を装って嘘のメッセージを送り、電子マネーなどをだまし取る詐欺行為を行い、検挙されました。(当該高校生は中学生の頃から同様の犯行を継続)
このように、安易な賭博行為は、窃盗や詐欺といった他の犯罪行為へとエスカレートする危険性をはらんでいます。
大切なご家族を守るため、以下の点について積極的にご対応ください。
- ご家庭での話し合い
• 「オンラインカジノなどは犯罪であること」「軽い気持ちでやっても逮捕される可能性があること」を、具体的事例を交えて子どもと話し合いましょう。 - フィルタリング機能の活用
• スマートフォンやゲーム機、PCなどの通信機器には、有害なサイトへの接続を自動で防ぐ「フィルタリング機能」があります。この機能を必ず利用・設定し、賭博サイト等への接続を物理的に防止してください。 - 金銭管理の徹底
• 親の財布やキャッシュカードを勝手に使われていないかなど、子どもの金銭の動きに変化がないか注意を払い、日頃から健全な金銭感覚を教えてください。
- こども家庭庁等において啓発のために動画が作成されています。
- 是非ご覧ください。