令和7年度家庭教育支援事業として、手鎌地区公民館で「子育ての迷いや不安を希望にかえる講座(全3回)」を開催しました。
近年、不登校児童生徒数の増加が社会的に注目されています。しかし、学校に通っている子どもであっても、家庭や学校で不安や悩みを抱えていることは少なくありません。子どもと子育て世代の心を支えることは、地域や未来の社会にとっても大切な課題です。
本講座では、「このままでいいのだろうか」「もっとできることがあるのでは」と揺れる気持ちを抱える保護者や支援者が、不安や迷いをほぐしながら、子どもとの関係を見つめ直し、希望を持てる視点を得ることを目指しました。
定員20名を上回る24名の受講があり、高い関心が寄せられました。
第1回(8月8日)
「いのちの原点~そこに戻っていいんじゃない?~」
講師:不登校・ひきこもり家族の会「ふきのとう」会長 中西朋美さん
助産師として多くの命の誕生に立ち会ってきた経験をもとに、命の尊さや存在そのものに価値があるというメッセージを伝えていただきました。「学校に行くこと」だけを唯一の価値としない、多様な生き方を認める視点についてお話しいただきました。
《アンケートより》
・「子どもは親の所有物ではない」という言葉に心を打たれました。
・何億分の1の確率で出会えた命だということを思い知りました。
・生きているだけでいい、という言葉に心底ほっとしました。
・今の子育てにも通じる大切な視点をいただきました。
・親が笑顔でいることの大切さを改めて感じました。
第2回(8月22日)
「育てよう“わかりたい心”と“生きる力”」
講師:子ども家庭支援センター あまぎやまセンター長 坂口明夫さん
子どもの主体性を尊重し、生きる力を育むヒントとなる講話に加え、親子の相互理解を深めるワークを通して、子どもとの関わり方を見直す機会となりました。
《アンケートより》
・初めて会った方と笑い合える、あたたかい時間でした。
・「~のために」ではなく「~と共に」という言葉が心に残りました。
・ワークを通して、先生の言葉がより「こういうことか」と感じることができました。
・子どもに「転ばぬ先の杖」をあげるだけではいけないことに気づきました。
第3回(8月29日)
「子どもの人権って?自由ってなんだろう?」
講師:大橋法律事務所 後藤富和弁護士
子どもの権利という視点から、「自由」とは何か、「権利」とは何かを分かりやすく解説していただきました。様々な事例を通して、参加者それぞれが考えを深める機会となりました。
《アンケートより》
・子どもの権利について、改めて深く考える機会になりました。
・固定観念に気づきました。視点が変わる学びとなりました。
・「生まれながらに権利がある」という言葉が印象に残りました。
・子どもには居場所が必要だと実感しました。
・「子どもたちはたくさんのことにしばられているな」と改めて子どもの気持ちを理解するヒントになりました。
子育ての悩みは、特別な誰かだけのものではありません。学び合える場の大切さを、あらためて実感する講座となりました。
参加者からは継続開催を望む声も寄せられ、こうした学びとつながりの機会を積み重ねていく意義を再認識しています。
本講座は今年度で二回目の実施でした。来年度は三回目として、より実践的な連続講座を予定しています。
子どもと保護者を支える学びの場づくりを、今後も継続していきます。