令和8年度の講座の様子をご紹介

子ども未来デッサンとは・・・
子どもは、幼い頃可愛らしい将来の夢を話してくれます。そして、成長するにつれて、職業を意識した現実的な将来像を持ちはじめます。そんな時期に、目標を叶えた大人から具体的な仕事の知識や経験談を直接聞くことは、目標の実現に向けて学び始めるよいきっかけになると思われます。これから成長していく子どもたちが、将来のことを具体的に考えるヒントになることを願い企画しました。
第2回『保育士』8月19日

今回は大牟田市天領保育所にて天領保育所の今村先生に講師を務めていただきお話を聞きました。今村先生自身、子どもの頃から「絵を描くこと」や「子ども」が大好きだったとのこと。「子どもたちのかわいい笑顔とのびのび成長する姿を見るのがうれしくて仕事を続けてこられた」と保育士の仕事のやりがいや大変さ、仕事をする上で大切にしていることなどを受講者にわかりやすくお話しいただきました。

職業体験ではまず2歳児園児さんへの「ベビーマッサージ」に挑戦!受講者のみなさんは緊張した表情で小さな園児さんを膝に抱っこしてスタートです。「こうすると気持ちがいいんだよー」と先生に仕方を教わりながら、優しく肌に触れていきます。声をかけたりゆっくり歌ったりしながら続けていくと、気持ちよさそうな園児さんの表情に受講者の緊張もほぐれていき、温かな笑顔が部屋いっぱいに広がりました。最後は園児さんからありがとうの笑顔をもらいました。
次に各教室に分かれ「てっぺんつみきゲーム」を体験です。高く積み上がったつみきをそっと支えたり、手際よくつみきを渡したり、園児さんのやってみたい気持ちにそっと寄り添いサポートします。途中で崩れてしまっても、「もう一回頑張ろう!」と声を掛けあいながら、最後はみんなで「できたー!」の達成感を味わいました。
もう一つの体験は、「土えのぐ」を使った制作です。まずは受講者が大きな紙にガイドとなる花火を描いていき、そこに園児さんが指につけたえのぐをトントンとのせていきます。ガイドをどんなふうに描くと園児さんはかきやすいだろうと想像しながら工夫して制作していきます。最後はみんなで一緒に仕上げ、土の優しい色合いの大きな花火が完成しました。

すごい!高く積み上がったよ!

絵本の読み聞かせを一緒に聞きました。

ありがとう!の笑顔がいっぱい。

みんなで土えのぐをトントンつけます。

指についたえのぐを順番に洗います。

オリジナルの花火が完成しました!
受講者のみなさんは、園児さんと直接ふれあう体験を通して、笑顔・愛情をもって接する保育士の仕事をより身近に感じる講座となりました。仕事の楽しさや大変さを知り、自分の将来を考えるきっかけにもなったようです。
受講者の質問に講師から回答が届きました!
Q1.ピアノを弾けなくても保育士になれますか。
A1.ピアノが弾けないと保育士になれないという事ではありません。ピアノは苦手だけど歌が上手だったり、他の楽器が演奏出来たりその先生の得意な部分で子どもたちに音楽を伝えていく方法もあります。しかし、施設によっては、採用時にある程度ピアノが弾けることが必須な園もあります。
Q2.保育士になるために頑張ったことは何ですか。
A2.子どもたちの心やからだの発達(育ち)についてしっかり勉強しました。また、子どもたちが毎日、保育所で楽しく過ごせるように、たくさんの歌を覚えたり、リズム運動、クッキング、自然(草花・生き物)、絵本、いろんな表現活動(造形)など様々なことを学びました。
Q3.保育士の仕事で一番うれしいことは何ですか。
A3.保育士になり年長クラスの子どもたちを卒園させ、その卒園児さんが我が子を連れて「俺の子も先生に見てほしい!先生のいる保育園で大きくなってほしい!」と来園してきてくれた時です。卒園児さんが、立派な大人に成長し、優しいお父さんになり我が子をつれて園に戻ってきてくれた事が本当にうれしかったです。
Q4.保育士の仕事で一番つらいことは何ですか。
A4.子ども達がけがをしてしまった時です。大切な子ども達のけがを防ぎきれなかった時にとても責任を感じつらい思いになります。
Q5.保育士になりたいと思ったきっかけは何ですか。
A5.子どもたちの事が大好きだからです。短大に行き、幼稚園や保育園その他の施設などたくさんの所に実習に行きましたが、その中でも0歳児や1歳児さんの可愛らしさにひかれ、こんなに小さい時から親元から離れ集団生活している子どもたちの逞しさにも感動し、保育士になったらこの子達にたくさんの愛情を注ぎ頑張りたいと思いました。
Q6.保育士の仕事で一番楽しいことは何ですか。
A6.子どもたちの笑顔が毎日たくさん見られる事です。子どもたちの笑顔を見ていると自分も自然と笑顔で過ごせます。子どもたちのいたずらや、ちよっとした失敗も可愛らしくて見ているとほっこりとした気持ちになります。
Q7.子どもが話せなかったり動けなかったりしたら、どうやって子どもの緊張をほぐすのですか。
A7.子どもの気持ちに寄り添う時は、優しく顔をみながら「どうしたのかな?」「だいじょうぶ?」など優しく声をかけそっと背中をさすったり、抱っこしてみます。特に抱っこをいやがらない場合は、子どもの安心感が高まるまで、だっこしたまま優しく歌を歌ったり、あえて何も言わずにそっと背中を撫で続けて様子を見る等の対応をします。
子どもが動けなくなった理由が分かっている場合は、「・・・だったんだよね!」と子どもの気持ちを代弁してあげて思いに寄り添う事、あなたの気持ちはわかっているよというメッセージを伝えることが大切です。
第1回『消防士』7月28日

今回の講座は、「大牟田市消防署予防課」の片山さんに講師を務めていただきました。子どものころには勉強が嫌いだった片山さん。それでも本を読むことは大好きだったというところから、講話が始まりました。
小学生のころ、姉妹だけで自宅留守番中に電気火災が発生し、姉妹で手分けして初期消火と119番通報を行ったことが片山さんを消防士に向かわせるキッカケになったとのこと。受講者と同世代だった頃に勇気ある行動を起こした片山さんの話に受講者は釘付けになり、熱心にメモをとる受講者の姿が見られました。
~片山さんの講話の大切な4つのポイント~
◎子どもの頃も大人になっても共通して言えることは、常に勉強が必要だということ。
◎消防士の仕事をしていく中で大切なのは、消防法を勉強すること。
◎人の命に関わる仕事なのだから、自ら勉強する習慣を身につける。
◎何かひとつでいいから、「これだけは誰にも負けない」というものを身につける。
◎仕事のことで叱られることもあるが、叱られたから腐るのではなく、次がんばろう!!と思うように気持ちを切り替えることが大切。

講師片山さんの講話の後は、1階駐車場へ移動して「はしご車乗車・操作」、「傷病者搬送」、「防火衣着装」、「ポンプ車のホース延長」、「放水」を受講者全員が体験しました。受講者は、消防士から操作上の安全に関する注意をしっかりと聞いた上で、体験に臨みました。表情は真剣そのもの。そんな受講者の緊張をほぐそうと消防士の皆さんからは受講者を和ませる声かけもあっていました。
受講後は、「消防士の人は重いものを持っているのにすぐに動けるのがすごいと思った!」「未来の自分になるために一つでも自分のできることを見つける!」「火事を消すときの服と酸素ボンベの重さが20キロもあることが分かった!」「勉強が苦手だったのに、(消防士になりたい目標のため)がんばったことはすごい!」「これから勉強をがんばろうと思った!」など、前向きな感想が得られました。当日は非常に気温が高く屋外での体験時間中は滝のような汗が流れるほど。そんな暑熱下でも人やまちの安全のために働く消防士を、受講者は羨望のまなざしで見つめていました。受講者の中の2名が、「消防士」になりたい!!と挙手していた姿に未来の消防士の姿を想像し、頼もしさを感じました。
同日の夕方、令和8年熊本地震が発生しました。この体験を指導してくださった消防士の方々は、その日のうちに熊本県の大規模な被害が出た商業施設へと急行し、第1陣として災害救助活動にあたったとのことでした。
このたびの地震により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

はしご車操作体験

はしご車のホースが動くよ!

はしご車の高さは30m!

はしご車の説明を聞いて

大人ひとりを運ぶのは、大変だ!

4人いれば持ち上げられる?

思っていたより人はかなり重いなぁ

ポンプ車の説明を聞きます

防火衣を着てみた!

ホース延ばすの難しい

ホースのつなぎ方はこう

消防士と一緒に放水体験

☆憧れの消防士と☆
受講者の質問に講師から回答が届きました!
Q1. 勉強はどんなことがあるんですか? (5年生)
A1. 消防士になってからもいろいろなことを勉強します。消防車のしくみや、はしごの伸ばし方、救急車にも乗るので、病気やけが、人間のからだのしくみについても勉強します。また、大牟田市内のいろいろな場所に出動するので、どの道を通って行ったほうが早く現場に到着できるかなども勉強します。
Q2 . はしごしゃで人は救えるのか?(4年生)
A2. 救えます。はしご車は、高いところにいる人を助けるための消防車です。大牟田市には高い建物(マンションなど)がいくつかあり、そこで火災が起こった場合には、はしご車を使って逃げおくれた人を救助します。
Q3. 火の中に入る時、怖くないですか?(4年生)
A3. 怖いです。でも、怖いからこそ毎日訓練をして、自信を持って活動できるようにしています。
Q4. 一番きつい訓練はなんですか?
A4. 人によって違いますが、防火衣を着て行う火災訓練は大変です。防火衣や空気呼吸器をつけると、とても重く、暑いです。その状態でホースを持って走ったり、階段を上ったり、重いものを運んだりするので、とても体力を使います。夏は、消防士も熱中症にならないように気を付けながら訓練をします。
Q5. 消防士さんのリアルな一日の過ごし方 (勤務日、休みの日)
A5.
8時00分 出勤・前の係から仕事を引き継ぐ
↓
9時00分 消防車や道具を点検する
↓
10時00分 訓練をする
↓
12時00分 お昼ごはん
↓
13時00分 事務作業・立入検査・訓練など
↓
17時00分 休憩(お風呂・夜ごはん)(ランニングや筋トレなども)
↓
20時00分 ミーティング
↓
21時00分 勉強・事務作業
↓
23時00分 仮眠
↓
6時00分 起床
↓
7時00分 掃除
↓
8時30分 次の班に仕事を引き継いで退勤
※勤務中は、火事や救急などの出動があれば、時間に関係なく出動します。フォームの始まり休みの日は人によって様々ですが、ジムや釣り、スポーツなど、仕事以外の日でも体を動かす人が多いです。

今年度は、年3回の開催です。次回もお楽しみに!