毛が無い動物を新発見!?
今月(平成29年10月)、大字歴木の方から「見たことのない哺乳類がいる。」との相談がありました。
現地を調査した結果、毛の無い動物に遭遇しました。
この生き物は何だか分かりますか?
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体毛が全く無いように見えます。 犬にしては首が短く顔が小さいような気がします。 | 顔立ちは犬に似ています。 手足も何だか犬のようにも見えます。 | 現地では2匹を確認しました。 近所の方によると少なくとも6匹はいるとのこと。 |
毛が無い動物の正体は病気のタヌキでした
県の専門家に確認したところ、この動物はヒゼンダニに感染して疥癬症(かいせんしょう)になったタヌキなのだそうです。
疥癬症にかかるとタヌキは毛が抜けていき、ひどくなるとこのように全身の毛が抜けてしまうそうです。
ヒゼンダニは感染力が強いのでタヌキの一家が全員疥癬症にかかったのでしょう、とのこと。
ヒゼンダニは動物の皮膚に住み着く小さなダニで、人に感染する種類もいるそうです(タヌキに感染するものとは種類が違うようです)
人が疥癬症にかかると猛烈なかゆみがでるそうです。
市動物管理センターの話によると、最近疥癬症にかかったタヌキに関する相談は増えているそうです(今回のように「毛の無い奇妙な動物がいる。」という相談が多いようです)。
毛が全くなくなると、すぐにはタヌキとはわかりませんね。
毛が無いタヌキにご用心!
タヌキの疥癬症をおこすダニが人につくと一時的に赤い発疹がでることもあるそうです。
外出したペットの犬・猫や野良猫などが疥癬症のタヌキと接触して、感染することもあるそうです。(毛が無いタヌキのそばには野良猫もいました→)
毛が無い生き物にはくれぐれもご注意を。
なお、本市は毛の無いタヌキの駆除や保護は行っていません。(原則として、野生生物の自然界での出来事には干渉していません。)
疥癬症のタヌキは免疫力が落ち、さまざまな病原体に感染している可能性もあります。
疥癬症のタヌキに限らず、野生生物に餌付けをしたり、安易に接触することは控えましょう。