眠っている空家を利活用しませんか?(その1)
大牟田市では「大牟田市第2次空き地及び空家等対策計画」(以下、「第2次対策計画」という。)を策定し、「7分野10項目」の施策を計画的に実施しています。
第2次対策計画に掲げる具体的な取組みの施策3において、「空家等の流通・利活用の促進」に取り組むこととしており、空家の利活用やリノベーションによる多様な利活用方法の情報提供などを行います。
さて、令和元年に市が実施した空家等実態調査では、2,912件の空家があり、今後も空家は増加すると考えられます。
空家を放置すれば老朽化が進み、周辺へ悪影響を及ぼしますが、使える状態の空家を上手に利活用すれば、資産になる可能性があります。
そこで、空家を利活用する場合のメリットのほか、利活用の事例や補助制度を連載形式でご紹介します。
1回目:空家を利活用する場合のメリット
2回目:空家利活用の事例紹介
3回目:空家利活用に関する補助事業の紹介(住まいの健康診断)
まず、第1回目は、空家を利活用する場合のメリットを整理しました。

■そのまま放置すると
・人が使わない家は劣化が進みます。
・劣化すると家の資産価値は減少します。
・空家の管理費がかかります。(固定資産税や水道・電気料金、草木の伐採費など)
・老朽化した空家の瓦や建材が飛散し、第三者に損害を与えるかもしれません。
・老朽化した空家に害虫や動物が住みつき、ご近所にご迷惑をかけるかもしれません。
■空家を利活用すると
・賃貸すれば継続的に家賃収入が得られ、収益につながります。
・リフォームすることにより建物の資産価値が保たれます。
・地域のサロン等へ活用すれば、地域貢献につながります。
・空家が適正管理されるため、近所に迷惑をかけません。
・リフォームした家に自分が住むこともできます。
なお、空家の利活用を行う場合は、建物の構造上の問題や法律上の規制などがある場合もありますので、専門家(建築士、工務店、宅地建物取引業者、不動産業者など)のアドバイスを聞くことをお勧めします。
下の写真は、市内にある空家です。この空家が市の補助事業を利用され、低所得者、高齢者、障がい者、子育て世帯など住宅を確保することが難しい方(住宅確保要配慮者)向けの借家に生まれ変わりました。
(空家リフォーム後の様子)

次回は、空家のリフォーム後に、どのように空家が生まれ変わったのか、写真で説明しながら、建物所有者の想いやリフォームの概要などを紹介します。
続きは、眠っている空家を利活用しませんか?(その2)
をご覧ください。