大牟田市子ども・子育て応援条例制定の背景

　現在、子どもを取り巻く環境については、全国的に急速な少子化の進行や家族の多様化などの中で大きく変化しており、虐待・貧困・いじめ・不登校・ヤングケアラーなど、子どもの置かれている状況は深刻化してきています。また、保護者にとっても、共働き世帯の増加や地域とのつながりが希薄化するなど社会環境の変化により、負担や不安、孤立感が高まっており、周囲からのサポートが必要な状況となっています。
　こうした子ども・子育てを取り巻く環境の変化などの諸問題に対応し、安心して子どもを産み育てることができ、子どもたちが誰一人取り残されることなく健やかに成長できるまちを行政や関係機関だけでなく市民が一体となって将来にわたって推進していくために、「大牟田市子ども・子育て応援条例」を制定することとしました。

条例制定までの経過

子ども・子育て会議への諮問

　条例の制定にあたって、市民や子ども・子育てに関わる団体等の様々な立場からの意見を十分反映させる観点から、令和4年8月26日、大牟田市子ども・子育て会議へ諮問しました。
　子ども・子育て会議の役割、開催状況についてはこちらをご覧ください。　

関係団体へのヒアリング等

　条例をつくる課程で、市内の中学生や高校生、校区まちづくり協議会などの地域、商工会議所へヒアリング等を行いました。

パブリックコメントの実施

　この条例については、制定前の令和5年6月から7月にかけてパブリックコメントを実施しました。
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子ども・子育て会議からの答申

　令和5年7月27日に開催した令和5年度第1回大牟田市子ども・子育て会議を経て、同日に大牟田市子ども・子育て会議より市長へ大牟田市子ども・子育て応援条例に関する答申が行われました。
　大牟田市子ども・子育て会議からの答申では、市が上記ヒアリングを行い作成した条例案について内容を検討するとともに、パブリックコメントによる意見を踏まえ慎重に審議した結果、これからの子ども・子育ての応援を図る条例として適切に作成され、かつ内容も妥当としたうえで、「子どもの意見について」、「子どもが大切にすることについて」、「保護者の役割について」、「条例の推進にあたって」の4点について配慮されるよう要望がありました。
　市では、大牟田市子ども・子育て会議からの答申を受け、令和5年9月議会に条例議案を提案しました。

議会の議決

　「大牟田市子ども・子育て応援条例」は令和5年9月15日、大牟田市議会にて可決されました（令和6年1月1日施行）。