やめたくてもやめられない”依存症”を知るセミナーを開催しました
令和6年3月27日にNPO法人ジャパンマック主催、大牟田市共催で、やめたくてもやめられない”依存症”を知るセミナーを開催しました。セミナーには市内外から53名の方に参加していただきました。終了後のアンケートでは89%の方から「満足」「やや満足」との回答を頂きました。
講演「脳の病気として考える依存症~人はどうしてやめられなくなるのか~」
北九州市立精神保健福祉センターの宇佐美貴史氏(精神科医)より、依存症とはどんな状態なのか、生物学的な理解(脳の病気としての理解)と心理社会学的な理解(生きづらさの対処としての理解)の2つの側面からご講話いただきました。中でも大切なこととして「依存症は孤立な病」であり、孤立から回復することが必要だと教えていただきました。
依存症の体験談「経験と力と希望」
AA(アルコホーリクス・アノニマス)のメンバーである月(つき)氏より、アルコール依存症になられたきっかけ、精神科病院への入退院を繰り返された頃の思い、本当に回復に向かうことができるようになったきっかけ等をお話しいただきました。
AA(アルコホーリクス・アノニマス)とは
アルコホーリクス・アノニマス(Alcoholics Anonymous)は、自分自身の飲酒の問題を解決してアルコールなしの生き方を身につけ、さらに現在同じ問題で苦しんでいる人たちにも回復の経験を知らせることを目的とした世界的なグループです。日本語では「無名のアルコホーリクたち」と訳されます。名前などを明かす必要もありません。
シンポジウム「回復の奇跡(軌跡)」
シンポジウムでは、宇佐美氏と月氏に加え、NPO法人ジャパンマックの岡田昌之氏とジャパンマック共同生活援助の山本博隆氏を迎え、依存症が否認の病気であることや孤独・孤立が密接に関わること、回復支援施設につなぐ際のアプローチなどについて、少し掘りさげてお話を頂きました。
依存症について「相談したい」「もっと知りたい」ときは?
大牟田市福祉課では、毎月第2木曜日に「依存症なんでも相談会」(要予約)を開催しています。また、福祉課総合相談担当(市役所本庁舎1階のピンク色の自動ドア)には、依存症に関するリーフレットや依存症に悩む方の集まりに関するチラシ等を準備しています。お気軽にご相談ください。
詳しくは「依存症についての相談」をご覧ください。