血管と血液に関するミニ教室や血圧・聴診体験など、見て聞いてさわって学べる体験やパネル・模型展示を実施し、小学生とその保護者など200人以上の方にご来場いただきました!特に聴診体験やベジチェックなど、実際に自分で体験できるブースが人気で子どもたちはスタッフの話を熱心に聴いていました。
■血圧測定
子どもと保護者を対象に血圧測定を実施しました。
大人になってから発症する生活習慣病や遺伝などが原因となる本態性高血圧(はっきりした原因がない高血圧)は、子どもの時からすでに始まっていると言われています。自分の血圧がどのくらいか、子どもの時から知っておくことは将来の健康のために大切です。
これまで、血圧測定をしたことがない子どもたちも多く、測定に緊張しながらも、初めての経験を楽しんでいる様子でした。

初めての血圧測定にドキドキ
■聴診体験
二人で音を聴くことができる聴診器を使って、自分や家族の心臓の音を聴く体験を行いました。
初めて聴く心臓の音に子どもたちは「聴こえる」とニッコリして聴き入っていました。聴診器を実際に使用する機会は少ないため、普段できない特別な体験になったのではないかと思います。
保護者のアンケートでは、「一緒に体験できたことがよかった。」などの感想がありました。

二人用聴診器で心臓を聴診
■ミニ教室
楽しく学べるミニ教室を実施しました。(各10~15分程度)
子どもたちは、問いかけなどに積極的に参加したり、血管や血液に関するクイズでは元気いっぱい手を挙げて参加してくれました。
中には、熱心に耳を傾けながらメモを取っている子どもさんもいました。
「子どもにもわかりやすい内容だった。」「大人も勉強になる内容だった。」「帰って家族に伝えます。」などの感想もあり、様々な人へ健康を考えるきっかけになったのではないでしょうか。
【ミニ教室】
(1)「血液と献血の話」
講師:福岡県赤十字血液センター
内容:血液の役割、献血についてなど
(2)「血液がドロドロになるのはなぜ?」
講師:大牟田市 健康づくり課
内容:血管や血液の役割、血液がドロドロになる生活習慣についてなど
講師:大牟田市 健康づくり課
内容:けがをしたときの手当て、けがの予防など
■「血管や血液」についてのパネルや模型の展示
血管の長さや太さ、血液の成分、血液サラサラの生活習慣、献血についてなど、血管や血液に関するパネルを展示しました。
保護者のアンケートでは「パネルの内容がわかりやすかった。」「パネルの内容が充実していてよかった。」などの感想をいただきました。パネルの説明も、興味を持って聴いていただき、内容を深めるよい機会につながったと思います。
また、展示を見た子どもたちには、これから「がんばること」「やってみたいこと」を書いて貼ってもらいました。
全身の血管、血管の太さ、血球、血液成分、血管の輪切りなど、たくさんの模型を展示しました。
実際に触れることで、イメージがつかみやすかったのではないかと考えます。
特に心臓のポンプ体験は、子どもたちに人気でした。
保護者の感想からも「リアルでわかりやすかった。」「触ったり体験できたことがよかった。」などの感想をいただきました。言葉やイラストからはわかりにくい内容も、実際に見たり触ったりすることで学びにつながったと思います。

心臓のポンプ体験
帝京大学福岡医療技術学部からお借りした脳、心臓、腎臓の模型は、とてもリアルで大人も子どもも興味を持って見ていただきました。
模型を見ることで、それぞれの臓器が太い血管から細い血管につながっていることがわかりやすかったのではないかと思います。

臓器の模型

ジャー坊もパシャリ
野菜に含まれているカリウムは、食塩を尿として体の外に出して血圧を下げる大事な働きをしています。
ベジチェックという機器では、手のひらをセンサーにかざすだけで日頃食べている野菜の推定摂取量を見える化できます。
保護者のアンケートでは、「血管や血液をきれいに保つために野菜を食べる。」「数値化することで低いことがわかった。」「野菜を食べてというがなかなか食べてくれない。測定することで子ども自身が低いことを分かってよかった。」などの感想があり、この測定で日頃の野菜摂取量の確認し、これからの野菜摂取について考えることができたと思います。
足りなかった方は淡色野菜や緑黄色野菜をバランスよくしっかり食べることにつなげていただきたいと思います。
「楽しく学ぶことができた。」「子どもたちが楽しく学んでいるのを見てうれしかった。」「資料も説明もわかりやすく、子どもも興味を持てるものとなっていた。」などの感想があり、自分の体について知るきっかけにつながったのではないかと考えています。
今回は「血管と血液のはたらき」をテーマに健康フェアを開催しましたが、人間のからだには驚くようなふしぎなはたらきがたくさんあります。「なぜ?」「どうして?」と日頃から自分のからだに関心を持ち、自分のからだを大切にしましょう。