流通・利活用の促進
大牟田市では、令和元年度に「大牟田市第2次空き地及び空家等対策計画」(以下、「第2次対策計画」という。)を策定し、「7分野10項目」の施策を計画的に実施しています。計画期間は、令和2年度~令和6年度までの5年間です。
第2次対策計画に掲げる具体的な取組みの「施策3」において、老朽化する空家等の増加を抑制するため「空家等の流通・利活用の促進」に取り組むこととしています。また、リノベーションによる多様な利活用方法の情報提供などを行うとしており、これまでにも市HPにおいて利活用(リフォーム)の事例や補助制度をご紹介してきました。 (「眠っている空家を利活用しませんか」連載)
ここでは、さらに大牟田市内における中古住宅等の多様なリノベーション事例をご紹介します。まずは、住宅改修の際によく使われる、リフォームやリノベーションといった用語について解説します。
リノベーションとは!? リフォームとは!?
リノベーションとリフォームともに国で定められた明確な定義はありません。
どちらの言葉で表現しても間違いではないのですが、住まいに手を加えるときの意図や目的で使い分けられています。
主要なリノベーション関連企業が加盟している「一般社団法人リノベーション協議会」では、以下のように定義・分類しています。
・リフォーム:原状回復のための修繕・営繕、不具合箇所への部分的な対処。
・リノベーション:機能、価値の再生のための改修、その家での暮らし全体に対処した包括的な改修。
リフォームとは部分的・表層的な改修で、経年劣化した住まいを新築当時の状態に原状回復するためにおこなわれます。
建築物は経年により劣化したり壊れたりします。剥がれた壁のクロスを張りなおしたり、古くなったキッチンを取り替えたり、割れたフローリングを張りなおしたり、といった改修があげられます。
一方でリノベーションとは、原状回復だけでなく間取りから内装・構造・設備など全体を考え直し、これから住む人たちの暮らしに合わせてつくり替えることで機能を刷新し、新しい価値を生み出す改修をいいます。
既存の中古住宅・中古マンションの間取りは、3DKや2LDkなど画一的な間取りになっているケースがほとんどで、現代の多様化したライフスタイルに合わない部分が多くあります。
住む人にとって心地いい間取りやデザイン、ライフスタイルにあわせて刷新するのがリノベーションです。
■戸建て住宅リノベーション
さらに…コンバージョンとは!?
用途変更を伴うリノベーションのことをコンバージョンと言い、建築物に従来とは異なる付加価値をつけて蘇らせることを言います。
同じ用途の建築物へのリノベーションと比べると、全面的な改修を行うことになります。例えば、倉庫をカフェにコンバージョンし、ビンテージ感あふれるお洒落なカフェとして魅力的な建物に再生することも可能です。
その場合、建築基準法や消防法など法律面の規制に注意した改修を行う必要がでてくる可能性が高いため、建築士や工務店などの専門家にご相談されてください。
リノベーション事例集
1.リノベ事例1:共同住宅を購入後リノベーション
2.リノベ事例2:戸建て住宅の一部を店舗にコンバージョン
3.リノベ事例3:借家購入後リノベーション
4.リノベ事例4:戸建て住宅を地域活動の場にコンバージョン(今後予定)
5.リノベ事例(番外編):エリアリノベーションin大牟田/天の原校区